2016年03月24日

「Eternal Advance Chapter 21 "I hope your day is special" Action9 家系」予告編

Fallout3、プレイ中。いよいよラストが近くなってきたのに、世界の半分がまだ未開拓な件。やりこみ要素がすさまじい(´・ω・`)+>挨拶





***


 マグノ海賊団のオペレーターであり、ニル・ヴァーナに乗艦する母親の悩みは意外と重く、あれこれ論議を尽くしている間に結構な時間が経過していた。
サプライズで誕生日パーティの準備をしている時間を稼ぎたいカイとしては予想以上の成果ではあったが、問題としてはこちらの方が大きくなっているように思えた。
誕生日はメイアにさえ発覚しなければ大成功だが、育児は短時間で片がつく問題ではない。制度の見直しは必要不可欠だろうが、現実問題は早急な解決とはならないだろう。

メイアとカイが我が事のように悩んでくれているのを見て、エズラは申し訳なく思いつつも嬉しかった。

「――私にも経験はないが」

 重い顔を突き合わせて悩んでいた面々を前にして、思いを馳せるようにブザムは口を開いた。カイやメイアも顔を上げて、上司を見つめる。
前置きしたその言葉は少し、逡巡が含まれているようだった。事実、ブザムには出産や育児の経験はない。修羅場を生きるブザムには無縁であった。
解決の糸口を探るかのような彼女の言葉は辿々しく、それでいて親身に話しているように見えた。経験がない分、言葉を選んでいるのだろう。

その視線は悩める母親に当てたまま、そっと語りかけた。

「何が正しいのか分からないが、少なくとも――子供にとって一番大切なのは、親だと思う」

 エズラはハッと顔を上げて、逆にカイは視線を下げた。彼には親がいない、不要なクローン人間として廃棄された過去も思い出せている。
それでも決して、一人ではなかった。育ててくれた酒場の主はぶっきらぼうではあったが、自分の足で生きていく人間にまで見守っていてくれた。
世間的には親とは到底呼べないだろうが、育ててくれたのは間違いなく彼である。血は繋がっていなくても、親代わりの存在には確かに救われたのだ。

メイアに関しては殊更に重く、真剣な表情で耳を傾けている。

「人が育つ上で必要なのは、マニュアルではない。親も子供も試行錯誤を重ねて、絆が生まれる。そうではないか?」


 ――メイアにとって耳の痛い話ではあった。親は確かに試行錯誤をしてくれていたが、自分はどこまで歩み寄れたのか分からない。
気付いた時には、全てが手遅れだった。何もかも、戻ってこない。大切なモノを失って、信じる気持ちが壊れてしまった。
その経験から強さを求めたのだが、今になって形を変えつつある。ならば原点は何処にあったのか、思い出すにはまだ胸が痛い。

そうしたメイアの思いが伝播したわけでもないのだろうが、聞いていたエズラの手が震えてしまっている。


***






「……でも、不安なんです」






今週末実装される新装備と改修装備って何だろう


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2016年03月12日

「To a you side 第九楽章 英雄ポロネーズ 第六十九話」予告編

Fallout3、プレイ中。レスコさんの依頼でアリ五匹倒したのに、戻ったらレスコさんが行方不明な件。もしかしてNPCは死ぬの?>挨拶





***


         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
          | おい、ガール       >「良介」
          |                |
          ゝ___________,ノ
         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
      「ノア」< へい、ボーイ     |
          |                |
          ゝ___________,ノ
         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
          | 人の留守中に何してる     >「良介」
          |                |
          ゝ___________,ノ
          γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
      「ノア」< エロ本がない      |
          |                |
          ゝ___________,ノ
         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
          | 何してるんだてめえ!?    >「良介」
          |                |
          ゝ___________,ノ
         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
      「ノア」< オープンコンバット       |
          |                |
          ゝ___________,ノ
         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
          | やめろ              >「良介」
          |                |
          ゝ___________,ノ
         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
      「ノア」< サンクス           |
          |                |
          ゝ___________,ノ
         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
          | 心配して言ってる      >「良介」
          | んじゃねえよ!?       |
          ゝ___________,ノ
         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
      「ノア」< 報酬7:3            |
          |                |
          ゝ___________,ノ
         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
          | 俺の配分が少ない!?    >「良介」
          |            |
          ゝ___________,ノ
          γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
      「ノア」< お詫びにパンツ    |
          |  部屋に置いといた   |
          ゝ___________,ノ
         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
          | 火種を増やすな!?    >「良介」
          |            |
          ゝ___________,ノ
          γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
      「ノア」< 脱ぎたて       |
          |             |
          ゝ___________,ノ
         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
          | (゚ε゚(O三(;_;`)コドモガミテル! >「良介」
          |                |
          ゝ___________,ノ
         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
      「ノア」< ヌクヌクダヨ>(゚ε゚(O        |
          |                |
          ゝ___________,ノ
         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
          | そんじゃ頼んだぞ        >「良介」
          |                |
          ゝ___________,ノ
         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
      「ノア」< ん、任せて          |
          |                |
          ゝ___________,ノ



***






「猟兵団の狙いは魔龍バハムートだ、治安維持を理由に猟兵団の全戦力を出撃させている。今ノアに魔女の足止めと、時間稼ぎを依頼しておいた」
「何故こんな馬鹿なやり取りで意思疎通が行えるのですか!?」






艦これとすき家のコラボイベントが開催。久しぶりにすき家へ行きたくなった(´・ω・`)+


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2016年03月05日

「To a you side 第九楽章 英雄ポロネーズ 第六十八話」予告編

Fallout3、プレイ中。Vault 101を脱出、地下から外界へ出た時に見れる世界の広さと崩壊に絶句>挨拶





***


 白旗と聖王教会騎士団の決闘は、団長の降伏で幕を閉じた。それぞれの仲間達はまだライフも戦力も残っているが、御前試合において消耗戦は不毛でしかない。カリーナ・カレイドウルフの終戦宣言は、的確だった。
クラッシュエミュレートによる仮想戦闘であったとはいえ、裂傷から骨折に至るまで負傷は酷いものだった。特に決着は自分の命を囮に相手の大剣を斬る暴挙に出たので、仮想とはいえ頭蓋が割られてしまっていた。
御前試合終了後即座にクラッシュエミュレートは解除されたが、鈍痛と目眩に襲われる。仮想戦闘に慣れていても、鋭敏化した感覚は仮想の余韻を残している。すぐに回復魔法と治療が施された。

改めて我が陣営を見やるとユーリ達には一切のダメージがなく、団長や部隊長クラスと戦った俺と妹さんだけが傷付いた結果となった。白旗の実力は十二分に発揮されたと言える。

「お疲れ様でした、剣士さん」
「妹さんこそご苦労だったな。ギア4というのか、あの技。凄まじい威力だな」
「先の剣士さんの戦闘をこの眼で拝見させて頂いて、スタイルが確立致しました。"竜爪拳"と呼ばれている技です」

 自分の技なのに何故か呼ばれていると言う、妹さん。あるいは、スタイルの源流である龍姫プレセア・レヴェントンに敬意を称しているのかもしれない。何にしてもこれで、妹さんのストライクアーツは確立した。
団長との決闘で俺なりに手応えは感じているが、自分のスタイルが確立したとは言い難い。散々馬鹿にしていた通り魔爺さんの剣道を胸に、リニスより学んだ剣術の基礎を生かしただけだ。御神流にも程遠い。
正統なる騎士剣術と相まみえて改めて痛感したのは、妹さんのようなスタイルの確立は不可能という現実だ。俺の剣は子供のチャンバラごっこの延長であり、楽しいから剣を振っているだけだ。道となるものではない。

剣の道ではなく、人の道を剣と持って歩んでいく。強くなるべく努力はしていくが、生き残る事が精一杯だろう。敗北が死とならないように、尽力するしか無い。


「御前試合、しかとこの目で見届けさせて貰いましたの。白き旗を掲げる貴方達を援助するこのカリーナの前で、無様に決闘に敗北した失態。どう責任を取るつもりか、聞かせて頂きますの」
『近頃失点のなかった貴方様を追求できず、退屈されておいでのようです。お疲れのところ大変申し訳ありませんが、御相手の程よろしくお願い致しますわ』

 疲れ切って這い蹲っている俺を前に、腕を組んで踏ん反り返っているカリーナお嬢様。不敵な笑みで見下ろす天下の大商会の背後で、にこやかな微笑み一つで清楚に意図を伝えるメイド美人さん。
何一つ口に出さず、手振りも一切交えず、カンペもなくカリーナの本心を告げるセレナさんは流石と言える。生憎と褒め称える気力もないけれど、内心呆れと共に感心しておいた。メイドの役割じゃないのか、これ。
くそっ、スポンサーになってから協力的だったので油断していた。カリーナ・カレイドウルフは元より、こういう気まぐれな我儘お嬢様だった。隙を見せたら、牙を剥き出して噛み付いてくる。

面倒なので護衛の妹さんに――いない!? よく見るとちゃっかり救護テントで手当を受けている。ものすごく常識的な行動だけど、タイミングが悪すぎて泣けてくる。意図的ではないので、余計に。
ならば我が下僕であるイレイン――げっ、ローゼに切り替わって信徒達に良き決闘であったと称え合っている。確かに救世主役に徹しろといったのは俺だけど、空気を読まないのは相変わらずだった。
ええい、俺には優秀な右腕のシュテルが――うごっ、決闘終了で大手マスメディア達の取材を受けている。疲れ果てた俺の代役を務めてくれている良き仕事ぶりだけど、この時ばかりは相手する奴が違う。
クアットロ達? 最初から頼るつもりなんぞ無い。見ろ、カリーナとセレナの主従コンビが来た瞬間、ヴィータ達と華麗なる戦術的撤退を見せている。歴戦の戦士様は、闘争の機会を決して間違えない。戦死してしまえ。

忌々しい限りだが敗北したのは事実であり、組織のトップである以上責任は取らなければならない。聖王教会騎士団に勝利したのはあくまで結果であって、一対一の決闘に敗れたのは事実なのだ。
御前試合に本当に勝ちたいのであれば、あくまで集団戦に徹するべきであった。口が滑ったとはいえ、団長との決闘を望んでいた本音もある。カリーナであれば、俺の本音を見破っているだろう。



***




となれば素直に責任を認める――筈がなかろう!






【3/21(祝日)】に秋葉原で【春の艦祭り】を実施予定


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2016年03月02日

「Eternal Advance Chapter 21 "I hope your day is special" Action8 祝杯」予告編

ウォーキング・デッド、第五シーズン。先へ進む一行の前に現れた、大地を埋め尽くすウォーカーの大群には正直ビビった(゚A゚;)>挨拶





***



 副長のブザムとエズラと共にカイやメイアがミーティングルームへ入っていたことを確認すると、ブリッジクルー三名は即座にニル・ヴァーナ艦内に通達した。
極秘回線を使っているので、上司といえど発覚する事はありえない。情報管理担当のセルティック本人が情報封鎖しているのだ、万事抜かりはなかった。
事の張本人が長時間の会議に篭ったと知るやいなや、全クルーが総動員して派手かつ極秘に活動を開始する。今ならば堂々と行動してもバレることはない。

サプライズパーティ会場の準備と品出し、何より目立ってしまう行動フェーズも今ならば行える。


「今の内にパーティの料理を仕込んでおくわよ。カフェテリアには来ないようにカイと連携しているけど、メイアの事だから油断ならないわ。
私も今日はレジを休んで、丸一日協力するわ。キッチンチーフのミカさんと連携して誕生日ケーキを作るから、料理をお願いね」
『ラジャー!』

 肌の見える作業着に白いエプロン姿のバーネットが、カフェテリアに飛び入りして協力を申し出る。一も二もなく、キッチンクルーは承諾して事に当たる。
器用貧乏なバーネットは特筆すべき才能はない分、一通りの作業はこなせる。料理もその一環であり、人並み以上の料理センスや経験を持っている。
ジュラの為にお菓子を作った事もあり、ケーキもデコレーションを飾る技術を持っている。あまり周知していないのだが、本人も甘いもの好きだった。

パーティ料理は味と同様に見た目の華やかさも大切で、その分手間がかかる。美味しい料理を作れば、当然食欲を誘う香りも漂わせる。

料理における必要なエッセンスは人目を引く華がある以上、どうしても人の目を引いてしまう。隠し事をするのに、料理ほどむいていない分野はない。
メイアは職務において休息はさほど取らないが、休息の重要性も理解はしている。一人コーヒーを飲む時間を自分で設けており、その時間を自分で決めるので部下達に把握出来ない。
いつ来るか分からないのでパーティ料理の準備が行えなかったのだが、カイの誘導のおかげでメイア本人はミーティングルームに篭っている。今が最大のチャンスだった。

肉体作業に駆り出されているバートやその子供達も、お手伝いに材料を持ってやって来た。



***



「料理ってのはホント、手間がかかるもんだね。うちの企業が作っているペレットなら手間要らずで美味しいのに」
「シャーリーも、おにーちゃんのペレットは好きだよ!」


「そうかそうか、うんうん。そうだよね、美味しいものが食べられるというのは幸せだ」
 






【3/21(祝日)】に秋葉原で【春の艦祭り】を実施予定


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2016年02月27日

「To a you side 第九楽章 英雄ポロネーズ 第六十七話」予告編

ウォーキング・デッド、第五シーズン。リックとジュディスの再会に泣いた(´;ω;`)ウッ…>挨拶





***



 ――そして、殺された。


『……どうしてだ。一度は勝てた相手、しかもあの頃より俺は強くなっている筈だ』


 前崎道場の師範、海鳴で通り魔となった老剣士。人を斬る技術を積み重ね、人を斬らない時代に絶望し、人を斬る欲求のまま人を斬り続けた剣士。他人を斬る人生を選んだ俺と対立して、路上の決闘を行った。
決闘とは、主に己の名誉を賭けて行う儀式。自らの正しをが証明するべく、己の剣に賭けて戦闘が行われる。文明開化の時代に入って死闘は禁じられたが、あの日の夜は法の枠を超えて決闘が行われた。
技量の差は明らかだった。道場破りで一度は倒され、為す術もなく頭蓋を断ち割られた。初戦は竹刀、決闘では真剣が突きつけられ、俺は荒削りの枝を木刀代わりに対峙。全力で振るった一撃で、幕を閉じた。
殺し合いに偶然はなく、結果だけが残される。俺が勝利して生き残り、爺さんは敗北して捕縛された。運も実力の内であれば、師範級の剣士であっても勝機は必ず見いだせる筈であった。


そして何回、何十回、何百回、何千回――何万回繰り返しても、殺され続けている。


『殺し合いに、偶然はありません』


 殺された仮想空間から戻ってきた俺に対し、今を生きている現実を背景にリニスが淡々と述べる。同じ結果、同じ結論、勝負観は何一つ違っていないのに、隔てている壁は目が眩むほど厚い。
一撃を狙えば脳を割られ、斬ろうとすれば断ち切られ、捌こうとすれば両断され、突こうとすれば突き刺され、引けば退かれ、追えば負われて、殺そうとすれば殺される。幸運に恵まれれば、不幸に遭わされる。
膨大に積み上げられた死体の山、どの顔も自分であり悲痛であった。才能のない人間は、才能のある人間には勝てない。当たり前の結論に、奇跡的な偶然はなかった。


ならば、あの時の勝利は何だったのか。


『勝利こそが、貴方を弱くした』


 宮本良介という剣士は――


生きているからこそ弱いのだと、リニスは教えた。


『貴方は、一度も負けていない。

自分の命をかけた勝負、自分の魂をかけた戦争、自分の人生をかけた試合、自分の信念をかけた死闘、自分の大切なモノ――他人をかけた、決闘。全てにおいて勝利している。
どれほど挫折しようと、どれほど失敗しようと、どれほど反省しようと、どれほど苦悩しようと――

敗北を知らぬ剣士が、どうして強くなれようか』


 他人より導かれた結論は、今を生きる自分そのものが正しいと証明している。世界で一番弱くても、生きているのであれば敗者ではない。人を斬る剣士の結末は、人に斬られる幕引きのみだから。
敗北していないのだと力説しながら、俺は弱いのだとリニスは断じている。理解不能であるはずなのに、理屈を抜きにして納得している。生涯をかけた生き様が、矛盾を成立させている。

弱いはずなのに、勝利している。勝利している筈なのに、弱くなっている――この矛盾こそが今の俺なのだと、リニスは指摘する。


『俺が今も生きているのは――他人に救われたからか』
『0点ですね、本当に出来の悪い生徒です』
『事実じゃないか、俺は何度も助けられている!』

『一人で生きている人間なんて、この世には居ません。知らずとも、誰もが皆誰かに助けられている。貴方の身体も、心も、多くの存在の助けがあって形作られているのです』
『そ、それは……誰かに助けられているということでは?』

『貴方は、強くなっていないではありませんか』

 多くの他人に助けられておきながら、何一つ血肉になっていない。だからこそ何度戦っても、一度も勝てない。今まで倒したどの相手であろうと、殺され続けている。勝利は、無かった。
他人がいるから、俺は生きている。その事実は解答ではなく、単なる結果なのだ。結果に基づいた解答ではない。だから今も強くなれず、惨敗し続けている。辛酸を嘗め尽くしている。


膝を付いている俺に肩を置いて、リニスは囁いた。


『剣を、捨てなさい』
『……それは、出来ない』

 剣で生きていくなんて、俺には無理なのだ。他人を斬れば、いずれ他人に斬られる。そんな人生に何の意味があるのか、あの爺さんが身を持って教えてくれた。牢獄の中で、人生を閉ざしたあの人に。

独りぼっちで、暗くて寂しい――報われた、人生だったのだ。


『俺は、あの人達を斬ったんだ。強くなれなくても、剣士である事を辞める訳にはいかない』
『だから、0点だと言ったのです』


 リニスは、厳しかった。過酷なまでに扱き抜いて、苛烈なまでに鍛えあげて、執拗なまでに追い込んでいる。それがどれほど厳しくて――


***







『己の中に解答があるというのに、試験で生かしていないのですから』

 






来月【3/21(祝日)】に秋葉原で【春の艦祭り】を実施予定


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2016年02月24日

「Eternal Advance Chapter 21 "I hope your day is special" Action7 育児」予告編

海外ドラマファンな私。ウォーキング・デッド第五シーズンレンタル開始に咽び泣く(´・ω・`)>挨拶





***



 人機合体"スーパーヴァンドレッド"の戦略プランを相談すべくブリッジへ訪れたカイ達が、逆にエズラとブザムより相談を持ち掛けられてしまう事態。
カイとしてはメイアの行動を束縛出来るのであれば、相談の内容自体は何でもかまわなかったので、ブザム達の申し出を一も二もなく快諾する。
思いがけぬ展開に戸惑いを見せるメイアではあったが、副長より相談を持ち掛けられては否と言えず承諾。全員揃って、ミーティングルームへ移動した。
作戦会議を行うミーティングルームは会議が行われれば、関係者以外立入禁止となる。情報が表に出ないということは、表からの情報も入ってこなくなる。

思い通りの状況に内心ほくそ笑むカイではあったが、エズラの相談事であれば親身に乗るつもりでもあった。


「おふくろさんからの相談事というのは珍しいな。普段は相談役になってもらっているのに」
「ごめんなさいね、大事ではないのだけれど」

「――カイ、お前は普段エズラさんに相談を持ちかけていたのか?」


 親密に笑い合うエズラとカイを目の当たりにして、メイアは戸惑いを深くする。不思議な話ではないのだが、聞き捨てならない事柄でもあった。
カイは基本的に問題事は自分で解決しようとする傾向が強く、他人にはあまり頼らない。さりとて意固地にはならず、いざとなれば相談する行動力もあるのだが。
ただその相談事をエズラに持ちかけているのは、不思議ではあった。私生活はともかくとして、任務や価値観ではあまり重ならない二人なのだ。

メイアの疑問に、特に何でも無さそうにカイは返答した。


「メジェールの事について、色々相談に乗ってもらっていたんだよ。価値観もそうだけど、文化の違いも多くあるからな」
「ああ、なるほど。私生活においても多くの違いが見受けられているからな」


 タラークとメジェールではあらゆる意味で違いが生じている。その違いを敵視していた双方だが、同じ人間だと分かってカイは溝を埋める努力をしているのだ。
特に私生活では男性と女性の違いも当然あるが、それ以上にタラークとメジェールの文化や価値観の違いでもズレが生じている。
カイ達は母艦戦で部屋を失い、マグノ海賊団の居住区でもよくお世話になっているのだ。私生活の違いが諍いとならないように、彼なりに気を遣っているのだろう。


女性への配慮は嬉しくはあるのだが、メイアなりに不満もあった。



***






「エズラさんも任務と子育ての両立で忙しいのだ。負担とならないように、時には私を頼ればいいだろう」
 






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2016年02月20日

「To a you side 第九楽章 英雄ポロネーズ 第六十六話」予告編

花粉に悩まされております。今年ははやいですね(´・ω・`)<ヘーチョ>挨拶





***



 聖王教会騎士団、ベルカ自治領で最強を誇っていた軍事組織の猛攻が白き旗を掲げる騎士団の勇士達に止められた。最前線を構築していた平均魔導師ランクAAの従士達が、名も知れぬ騎士達に倒されたのである。
その堂々たる雄姿、その凛々しき勇姿、その麗しき英姿に誰もが見惚れ、感嘆と賞賛の歓声を上げた。誉れ高き呼び声は聖王の旗印ではなく、"聖王"を冠した白旗騎士団に喝采が届けられたのだ。

決闘場を埋め尽くす拍手と歓声を誰よりも喜んでいたのは親代わりの博士――ではなく、旗揚げした幼き騎士団長殿だった。無表情な頬に赤みがさして、我が事のように胸を張っているのが微笑ましい。

世界を揶揄する魔女も愚衆の狂態だと哂いながらも、目元を熱く震わせている。妹達の覚悟を見届けた姉のシスターも親の研究が認められた事を受け止めて、神に祈るかのように胸元で手を握りしめていた。
時代が違えば彼女達は人々に祝福される騎士などではなく、人々を恐怖させる犯罪者であっただろう。俺のおかげだと、自慢するつもりはない。彼女達を変えたのは他の誰でもない自分自身、チンク達の成長に他ならない。
英雄譚を飾れるのは、華となる主役ばかりではない。主人公を支えてくれる仲間達、歴史上には登場しない裏方もまた必要不可欠。


チンク達白旗の騎士団を影で支えたのもまた、同じ騎士達であった。


「騎士が人々に祝福される――いい時代になったもんだな、ザフィーラ」
「我らには過ぎた栄光だが、悪い気分ではない」

 姿も、名前も――顔さえも隠して、栄光の舞台を影から見つめる二人。同じ決闘の場に立ちながらも祝福を受けずに、戦いの場に留まって陣形を維持すべく戦闘に赴いていた。
のろうさのお面をつけた、鉄槌の騎士ヴィータ。使い魔に偽装している、守護獣ザフィーラ。チンク達と同じ騎士でありながら、彼女達とは真逆に己の全てを隠して参戦している。
名を偽り、誰にも名乗らない。姿を偽り、客にも見せない。力を偽り、敵にも誇らない。白旗騎士団が栄光であるのならば、八神の守護騎士は斜陽であるのだろう。本人達も望んでいる。



古代ベルカの騎士、古き時代の戦乱で猛威を振るった自分達は滅ぶべき存在であるのだと。



***




「のろうさちゃん、ザッフィーちゃん、出るよ」







来月【3/21(祝日)】に秋葉原で【春の艦祭り】を実施予定


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2016年02月17日

「Eternal Advance Chapter 21 "I hope your day is special" Action6 名誉」予告編

久しぶりに高校生時代の友人と会いました。元気な顔が見れてよかった(´・ω・`)>挨拶





***



 カイとメイアがメインブリッジへ移動したと報告を受けて、各部署の各部隊が一斉に動き出した。メインブリッジはニル・ヴァーナの最先端、今なら艦内を気兼ねなく動ける。
メインブリッジは司令塔であり、艦内全ての状況が中継出来るのだが、ブリッジクルー達が味方であれば情報の流出は行われないので安心。
お頭や副長には毎度呆れられているが、それでもサプライズパーティの意味は理解してくれているので黙認。漏らすことは断じて無い。

今年はタラークの男達も協力してくれていて、かつてないほど順調に事を進められている。


「艦内の動向を探るのであれば、僕は操舵席に居たほうが良かったかもしれないね」
「ニル・ヴァーナと共有している君であれば確かにメイアの動向を探るのは不可能ではないだろうが、彼女は他人の視線には敏感だ。
セキュリティカメラなどを通じた監視であっても、見破られてしまうかもしれない。持ち得る能力を過信しない方がいい」
「なるほど、納得」


 ドゥエロは頭脳労働担当、バートは肉体労働担当で忙しなく働いている。両者の扱いに、今のところ大きな差はない。
バートはかつて軽い性格から軽視されていたが、シャーリーという女の子を家族に引き取ってからは女性の見る目も劇的に変わっていた。
見ず知らずの子供を引き取って育てる、その苦労だけでも大変であるというのに加えて、異星の少女を家族に迎え入れたのだ。



***





女性の味方であるということを彼はある意味、カイより明確な形で証明したのである。バートを応援する声は高い。









来月【3/21(祝日)】に秋葉原で【春の艦祭り】を実施予定


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2016年02月06日

「To a you side 第九楽章 英雄ポロネーズ 第六十四話」予告編

1月も終わりですね>挨拶





***


 軍事の知識がない俺は全軍の士気をクアットロに委ねており、俺自身は日本の盤上遊戯である将棋の知識に基づいて白旗の陣形を展開している。この決闘場は、俺にとって将棋盤であった。
日本の本将棋には持ち駒の観念がある事が特徴で、持ち駒の能力によって盤上にある各駒の効力が及んでいる範囲を考慮して、持ち駒を盤上の定められた位置に丁寧に配置する。
俺が取った陣形は各々の駒の連携が非常に強く、王将である俺にピッタリ寄り添っている非常に固い守りだ。騎士団長は一目見て陣形の効果に気付いた上で、一点突破により最上の演出を狙った。

結果的にユーリ・エーベルヴァインに阻まれたが、決闘の再開で立ち直った騎士団長は騎士道に則った正攻法で白旗の打倒を試みる。

「……聖王家の血筋は嘘っぱちにしても、単なる家柄のお坊ちゃまではありませんわね」
「ああ、この陣形の弱点を的確に見抜いている」

 どのような戦法も一長一短あり、完璧な陣形なんてこの世には存在しない。堅牢な白旗の陣形にも、明確な弱点は存在する。この陣形は、横からの攻めには非常に弱い。
先ほどの騎士団長の攻撃のように一点突破には無敵であっても、左右からの連携攻撃を行われると壁を維持するのは困難だ。ユーリに守られた俺は平気でも、全体の陣形は崩される。
特に部隊長クラスの上級騎士達が、近接主体のベルカ式と遠距離狙いのミッドチルダ式の組み合わせで攻め込んで来られるとまずい。俺を守るべく、ユーリが固定化されてしまうのだ。

囲いの要はユーリ・エーベルヴァイン。この紫天の盟主さえ引き剥がせば、この囲いは一気に弱体化する。ユーリが俺を守ることに徹底する限り、陣形全体を支える事が出来ない。

「キングである貴方を陣形で囲うのであれば、屋台蔵全体を攻めればいい。本日の決闘に望んでいる騎士達は精鋭揃いだ。沈む事なき黒い太陽であろうと、陣形が成る条件には縛られる」

「――影落とす月であれば、ミッドチルダでも屈指の聖王教会騎士団を壊滅させられる。ただし金を動かしてしまえば、王将である陛下は危険に晒される。
捨て身の戦法であり、実に馬鹿げたギャンブル――とコケにしたいところですが、陛下の心情を見抜いておられますわね」
「正義の在り処を問う戦場で、ユーリ・エーベルヴァインの力を行使した勝利では単なる殲滅戦に終わる。虐殺では人々の支持は得られない、決闘の意義を理解しているな」

 ユーリ・エーベルヴァインを守りに徹底している最たる理由が、その点にある。影落とす月、ゆえに決して砕かれぬ闇。黒き太陽は天災であって、人々が仰ぎ見る天才ではないのだ。
勝敗によって正義の在り処が問われるのだとしても、自然災害による壊滅では人災となってしまう。恐怖政治もまた治安維持ではあるが、白旗が掲げるべき信念では決してない。
クアットロが揶揄しているのは、先程の俺の援護にある。聖王教会騎士団の迂闊な抗議を騎士団の意義に基いた指摘であると切り替えた事により、騎士団長は俺の信念を見出した。

システム不備の追求は感情的な政治発言で失態を招いたが、政治的発言を利用した戦場の起死回生は立派な戦略だ。感嘆こそすれど、批判には決して当たらない。


『ユーリ・エーベルヴァイン DAMEGE:0 LIFE:10000』
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「……くっ……お父さん!」


 何のダメージもないのはあくまで、肉体的でしかない。反撃が出来ないのであれば、蚊トンボの攻撃であっても精神的な苦痛を生み出す。ハエに纏わり付かれれば、痛みがなくても鬱陶しい。
矢倉で囲った王将をSランクの部隊長達により徹底的に狙い撃って、ユーリ・エーベルヴァインを引き剥がさんとする。AAAランクの上級騎士達が前線を波状攻撃して、痛烈な足止めを行う。
騎士団の中核を担う従士達は支援魔法に従事して、部隊長と上級騎士の援護に回る。従士といえどA〜AAクラスの猛者達、援護に集中すればランク向上さえ期待出来る攻防の上昇を見込める。



***






御前試合である事を前提とした、騎士団長の戦略。戦争に長けた騎士団の長と、一対一の決闘しか行えない剣士の差が浮き彫りとなってしまった。








2/10アプデで「青葉」「衣笠」などにバレンタインボイス実装来たああああああああああ


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2016年01月30日

「To a you side 第九楽章 英雄ポロネーズ 第六十三話」予告編

1月も終わりですね>挨拶





***


 ――白旗対聖王教会騎士団で分かれた、フィールドマッチ。ライフポイントを利用して、魔法戦技術を競う決闘方式。魔導師ランクを問わず、両チーム各員が一万のライフポイントを設定。

攻撃がヒットした際にライフポイントが減っていき、ライフが0になると敗北。特殊な結界の中では本当の負傷にはならないが、クラッシュエミュレートにより身体ダメージが表現される。
実際の身体には一切傷を負わないが、負傷を受けた時と同じように痛みを感じたり、身体の動きが鈍るといった状況が魔法で再現。付加されたダメージは試合が終わると、傷も痛みも残らない。
ライフポイントやクラッシュエミュレートは、決闘場で用意されたシステムで付与される。このシステムは管理局と聖王教会が長年の記録を元に設定された、精度の高い設定とされている。

だからこそ今目の前で起きている現実に、世界中が沈黙してしまった。


『ユーリ・エーベルヴァイン DAMEGE:2 LIFE:9998』


 "真なる聖王"の秘伝技、マグナ・グラエキア。聖王教会騎士団の団長殿が放った、開幕からの超絶技。大地を切り裂く光の一刃は決闘場を両断して、ユーリを真っ二つにした。
俺は魔法についてはまだまだド素人ではあるのだが、恐らく今の一閃は団長殿の奥義に等しい渾身の一撃だったのだろう。開幕から真っ先に大将の俺を狙った奇襲は合理的で、容赦がなかった。
聖王の名を冠した、伝統の奥義。聖王家の必殺は、信徒達の間でも秘奥である技。観客が聖王教会騎士団の勝利を信じて疑わなかったのは、正にこの騎士団長の剣技があってこそだ。

聖王教会騎士団の騎士達、歴戦の勇士達が茫然自失となっている。正直標的であった俺自身でさえも娘の無事より、娘の陥落を想像してしまった。信じられない


「ユ、ユーリ……お前、本当に何ともないのか?」
「お父さん、私を心配してくれたんですか!? ありがとうございます、嬉しいです!」
「そこまで喜ばれると、傷一つない事が逆に不安になってくる」

「愛する娘の心配をする父上の心中を慮って、父の右腕であるこのシュテルがユーリの回復を行いましょう。常に父上の事を一番に思っている、このシュテルが」
「あっ、ズルい!? パパへの露骨なアピール!」
「戦闘中であっても父への心証を第一とするとは、恐るべき奴よ。偉大なる父の後継者であるこの我も、負けられないな」

『ユーリ・エーベルヴァイン RECOVERY:2 LIFE:9998→10000』


 シュテルの回復魔法で、ユーリのライフポイントがあっさりと全快。ユーノに比べれば稚拙な回復術だが、DAMEGE:2程度ならばこれくらいで問題がない。つまり、全快してしまった。
聖王家の必殺技、騎士団長殿の奥義が回復魔法一つで簡単に無かった事にされてしまう。父親が右往左往している中、肝心の娘達だけが呑気に歓談してしまっている。何が何だか分からない。
会場の観客達はおろか、世界中でこの決闘を見守っている観衆達も同様の反応だろう。娘達の呑気な会話を聞いて正気を取り戻した人達の中で、どよめきが起きてしまっている。

振り下ろした剣の行き場がなかった高潔な騎士団長が、奮然と立ち上がった。



***






「聖王教会騎士団を率いる団長として、私はこの決闘のシステムに異議を申し立てる!」






霞改二は今月、コンバート改二として実装されましたねφ(..)


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2016年01月28日

「Eternal Advance Chapter 21 "I hope your day is special" Action4 関与」予告編

長い出張生活のせいか、肩から背中にかけて猛烈に痛い_| ̄|○>挨拶
































***


「……」
「……」
「……」

「な、何だよ、お前ら。来るなり、怖い顔を並べやがって」

 メイアとカイ、二人は揃ってニル・ヴァーナのメインブリッジへ訪れていた。艦内改装と大掃除に関する指揮権を、パルフェに委託する承認を得るべくである。
上級幹部であるメイアであれば通信で求めれば済む話なのだが、カイが横槍を入れた。スーパーヴァンドレッドに関する戦術等の相談もしておきたかったのだ。
――という理由は、あくまでも表面上。ブリッジへメイアを招いた理由は機密性の高い会議室へ、メイアを長時間閉じ込める事である。物理的ではなく、仕事上の理由で。

こうして二人がブリッジへ訪れてみると、アマローネ達の剣呑とした目に出迎えられた――セルティックは着包みを着ているが、睨みは鋭い。

「カイ」
「だから何だよ」
「例えばこの三人の中で一日一緒に行動するとしたら、誰を選ぶ?」

「本当に何なんだ、突然!?」

 突拍子もないアマローネの質問に、カイは仰け反った。聞かれる理由も、聞き出さなければいけない理由も、さっぱり分からない。
ただ隣で聞いていたメイアは、三人が固唾を呑んで返答を待っていることが伺えた。冗談や遊び半分での質問ではないらしい。
となれば、好悪に関する質問である事くらいは察せられる。誰が一番好かれているのか、気になっているのだろう。

以前なら仕事中の談話を咎めていただろうが、今一緒に行動しているメイアとしても質問の回答は気になっていた。

***





カイは一体、誰を選ぶのだろうか?






大人気ゲーム【艦隊これくしょん】
】艦これ改の公式HPが更新! 艦娘の好感度が存在するっぽい?

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2016年01月23日

「To a you side 第九楽章 英雄ポロネーズ 第六十二話」予告編

今日と明日は、近年稀に見る寒波のようですね(´・ω・`)<サムー>挨拶





***


 聖王教会騎士団とは古代ベルカに起源を持つ宗教騎士団であり、当時は聖地巡礼に訪れた教徒達の保護を任務としていたのだが、宗教国家が誕生した後はこの聖地防衛の主力として活躍している。
特に法の組織である時空管理局と関係を持ち、ミッドチルダより正式な承認を得て自治権を得た後は、徐々に軍事的要素を強めていった。歴戦の勇士が名を連ね、称号と勲章を得て騎士と成した。
この騎士団に入る事は大変な栄誉とされており、各国の王族や有力貴族からも多額の寄進を受けている。聖女の予言により宗教改革が盛んになってからは増員され、戦力強化も行われたらしい。
平民出身の修道士を含めると騎士団の構成員は数多く所属しており、主な種別として騎士・従士・修道士に分けられている。各グループ毎に部隊長がいて、全体を騎士団長が統率している。

戦士として育成された高い士気、時空管理局との合同で行われた鍛錬、聖王教会より支給された魔導装備――あらゆる要素が加わって、ベルカ最強の騎士団となった。

貴族出身である上級騎士達は決して降伏しない事を神に誓い、平民出身の従士は戦死こそが天国の保証としている。従順の誓いを立てた修道士達は聖地の守護を使命として、常勝無敗を唱えてきた。
騎士団の騎士達の強さと勇敢さは伝説的なものであり、時空管理局とも共闘して悪の殲滅に従事し、勇名を不動のものとした。広大なベルカ自治領の治安を守ってきた彼らに、隙はない。

騎士団全体を統括する騎士団長を筆頭に重装備の上級騎士達と、従士の強者達。強豪揃いの騎士団の中で、少数精鋭の騎士達が決闘場に参上された。


「騎士団を統率するグランドマスターである騎士団長はS+ランク、従士達を率いる数名の部隊長はSランク。騎士団長自ら厳しく選出された従士達は、平均Aランクの猛者揃い。
ドゥーエ姉様のお話ではゆりかご調査事件の失態で人事改革が行われたとの事ですが、随分とまた粒揃いの騎士達を選出したものですわ。

随分とまたこの決闘に、騎士団の命運を賭けているようですわね……大人げない連中だこと」
「神の名の下に行われる正当なる決闘とはいえ、ミッドチルダ中が注目している御前試合だ。実力をお披露目する場に、最高戦力を投入するのは当然じゃないのか」
「時空管理局では部隊毎に保有できる魔導師ランクの総計規模はきちんと定められているのですわよ、陛下。まあ騎士団は時空管理局に代わるベルカの治安組織であり、実態は軍事化された組織。
別に一部隊と定められておりませんけれど、こうした部隊規模の決闘では些か大人げないとも受け取れますわね」
「……それって、こちらが単なる一部隊規模としか受け止められていないという前提だろう?」
「ええ、ですから大人げないと笑っておりますの。小娘――コホン! へ、陛下のご息女であらせられるユーリ様の存在を恐れた結果でしょうけど!」

 クスクス笑っていたクアットロが急に飛び上がって、挙動不審な汗をかいて言葉を必死で改めた。急にどうした――ああ、主賓席に控えている修道女セッテの目を気にしたのか。
この御前試合は総力戦、お互いの実力をお披露目する場である以上最大戦力を投入するのは当然。御前試合という側面と決闘という主理由との折衷により、ハンディキャップは設定されていない。
この決闘における意気込みは戦力に全て現れていると言っても過言ではないが、どうやら聖王教会騎士団は此度の決闘で命運を定めるつもりでいるらしい。

今更問い質すつもりはないのだが、念の為に伺っておいた。

「魔導師ランクにおける設定基準を教えてくれ、クアットロ」
「管理外世界出身の陛下の認識であれば、時空管理局で例えれば分かりやすいでしょうね。所謂一般の武装局員はDからCが、現状最も多いランクですわ。
Bランク昇格ともなると、多くの魔導師が試験で最初にぶつかる壁ですわね。Aランクを超えるには陛下がお気にされている才覚が問われますわよ、うふふ」

 ――この決闘の場に参上した騎士団は、軽装備の従士達でさえも平均Aランク。クアットロの調査によるとAランクのみならず、幹部候補生はAAランクにまで到達しているようだ。
Sランク以上ともなれば時空管理局では隊長クラスの猛者、あのゼスト隊長に匹敵する強さが騎士団長にあるというのか。雲の上の存在、部隊規模の戦力を有した到達者。実力で選ばれた、天才。
一対一で挑んではならないと、釘を差された理由も頷ける。決闘場で向かい合っても、俺には騎士団長が強いとしか分からない。どの程度強いのか、想像さえ許してくれない。


***





ベルカ自治領とミッドチルダを挟む前線基地、用意された軍事施設に集った戦士達の中で――弱者は、俺一人であった。






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2016年01月16日

「To a you side 第九楽章 英雄ポロネーズ 第六十一話」予告編

病院に行ったら、胃腸炎でした_| ̄|○>挨拶





***


 白旗と聖王教会騎士団の、御前試合。関係者は決闘の認識で、関係者以外は試合の認識で取り決められた、聖王復活祭最終日のメインイベント。開催決定後、即日派手に宣伝されてしまった。
復活祭の主催を務めているカレイドウルフ大商会により全次元世界に喧伝、時空管理局と聖王教会仲介の元で関係者各位に告知、"聖王"復活で沸いていた人々の希望の火に明るく灯された。
かつてより噂されていた聖王教会騎士団の強さ、かつてより懸念されていた白旗の実力。前者は華やかに歓喜され、後者はしめやかに囁かれた。無理も無い事だと、当事者含めて頷いている。

聖地を守り抜いてきた騎士団、聖地を支えてきた白旗。騎士団には確かな実績があるが、白旗には曖昧な功名しかない。"聖王"は降臨されど、白旗は真っ白なままたなびくのみだった。

正義の味方であるファリン達は子供達のヒーローであり、治安維持活動を行ってきたディアーチェ達は老人達の話し相手。実力を発揮したケースは少なく、依頼内容も日常的案件が多い。
霊障封印や魔物退治は人々の不穏となるので隠蔽され、聖王のゆりかご調査は聖王教会と時空管理局が緘口令。宗教権力者や商業関係者達相手に実力を見せても、名前しか挙げられない。
猟兵団や傭兵団との激突は小競り合いが大半であり、当たり前だが全面戦争にまで発展した事はなかった。騎士団、猟兵団、傭兵団――彼らは過去の実績があり、白旗は今の実績しかないのだ。



***





ゆえにこそ御前試合――"聖王"という冠を乗せた俺一人ではなく、俺達白旗の実力を人々の前で発揮する日を、今日初めて迎えられたのである。






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2016年01月14日

「Eternal Advance Chapter 21 "I hope your day is special" Action4 警務」予告編


『東亰ザナドゥ』、我不良の更生に成功なりφ(..)>挨拶




***



 カイ・ピュアウインドが、メイア・ギズボーンを引き付ける。男が女の関心を引く行為はタラーク・メジェール両国家にとって、異端の戦略である。
敵対意識による注意であればあり得なくはないが、関心による興味はあり得ない。男の存在に慣れてきたマグノ海賊団であっても、半信半疑ではあった。
だからこそいけないとは分かっていてもついつい二人に目をやってしまうのだが、メイアはぎこちなさそうにしながらもカイとの行動に疑念すら持っていない様子。

作戦が上手く行っているのは歓迎すべき点なのだが、こうまで上手くいくと別の関心が生まれてしまう。

「……何だかメイア、カイと仲良くなってる?」
「うーん、作戦行動中は気の合った連携を見せていたけどね」

 作戦立案者はカイ、作戦遂行者はクルー達。そして状況確認者は艦内の動向を探る事が出来るブリッジクルー三人組に任されていた。
これはドゥエロの提案で、メイアが卓越した洞察力の持ち主であっても、システムカメラのような機械による監視まで注意を払えないという意見から行われている。
通常は業務以外での監視カメラ確認は禁止なのだが、メイアのサプライズパーティーという特別な理由でゴリ押しして、渋々だが副長より許可を得ている。

許可というより、半ば黙認に近い形ではあるのだが。


「よく考えている者達同士、気が合うのかもね」
「? どういう事よ、セル」
「生き方とか価値観とか、難しい事を考えてる者同士ということ」
「ああ、なるほどね」

 ヴェルヴェデールの疑問に応えるセルティックに、アマローネが納得の声を上げる。カイは堅物ではないのだが、試行錯誤しながら行動するタイプだ。
メイアについては言わずもがなである。彼女ほど、自分の生き方について熟考を重ねている人間はそういないだろう。
分かりやすく生きている人間と、分かりづらい生き方をしている人間。相反してはいるが、価値観が真逆であると分かり合えば型に当てはまる。

的を射た指摘ではあるのだが、セルティックの口調が尖っている事がむしろアマローネの疑問を生んだ。




***








「何だが機嫌が悪くない、セル?」
「賛同者が増えると、お調子者が浮かれる」
「メイアがカイの生き方に賛同しているかどうかは、別の話だと思うけどね」







空母間人間関係における二航戦の二人だけで完結してる感は異常


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2016年01月09日

「To a you side 第九楽章 英雄ポロネーズ 第六十話」予告編

本日、ネット接続工事が行われました>挨拶





***


 ――龍族の姫プレセア・レヴェントンと魔龍バハムートの処分。聖王教会騎士団は公開処刑を望み、聖王教会は穏健派と過激派に別れ、時空管理局は聖王教会の意向に沿う動きを取っている。

この流れを放置すれば聖王教会騎士団の嘆願が過激派を後押しして教会を動かし、聖王教会の威信を守る形で時空管理局は黙認。人外の公開処刑が盛大に執り行われるだろう。
同族であれば眉をしかめる非道であっても、人外の脅威であれば断罪の光景として祭り上げられる。聖王の復活で熱狂する信徒達は、神の敵である魔の討伐を輝かしく歓迎してしまう。
人でなければ何をしてもいいという道理はない。されど彼らは間違いなく民を脅かし、聖地を焦土と化さんとした神敵。俺が阻止しなければ、ベルカ自治領は破滅していた。情状酌量の余地はない。
聖王教会騎士団の団長の要望、聖王教会の司祭の意向、時空管理局の最高顧問の思想。共通するのは罪に対する追求であり、罰に対する執行であった。自治権の采配は、彼らに委ねられている。

彼らの覚悟を聞かされて、自分も覚悟が固まった。他人の意志に揺り動かされる自分の弱さには呆れ果てるが、反面自分らしいとも自嘲する。あのグレアムであろうと、自分より年上の大人だった。

「聖王教会騎士団に決闘を申し込んだ。復活祭最終日、聖王教会の神であらせられる聖王様の御前で正当なる決闘が行われる」
「魔龍の公開処刑により存在と価値を主張する騎士団が、陛下の決闘を受けたのですか?」

 聖王教会騎士団、聖王教会に時空管理局。ベルカ自治領の治安管理を行う各組織の意向と要望を聞いて、俺は再び白旗の面々を揃えて会議を開催。方針の討論ではなく、方針を説明する会議。
まどろっこしいが面倒だと省いたりせず、団長や司祭様、最高顧問との討論を順序立てて説明。彼らの主義主張を懇切丁寧に説明した上で、決定事項を皆の前で発表する。
司祭様に近しい立場であるドゥーエは、聖王教会騎士団の苦境をよく知っている。公開処刑という手札を持つ騎士団が、わざわざ白旗の手札を手にする理由が分からないのだろう。
聖王復活と魔龍討伐に熱狂する今の信徒達の前で公開処刑を行えば、世論操作がある程度必要となるだろうが、それでも忌避より賛同を得られやすい。勝敗を分かつ決闘を行う必要性は無い。

己の傍らに控える騎士を見やる――揺るぎ無き信念と曇り無き信頼に満ちた、聖騎士、彼女の信任を賭けた決闘だと公言するのは、憚られた。俺も団長も、立場ある身なのだから。

「聖王教会騎士団は、時空管理局精鋭陣に匹敵する一騎当千の集団だ。時空管理局の法に寄らず、ベルカの自治法で成り立つ彼らの存在は大きい。特に、騎士団長は誉れ高き血筋の強者。
俺達白旗は民の信任こそ受けているが、ミッドチルダの法に認定されていない族の集まりだからな。聖地でも、実力に対しては懐疑的な見方が多い」
「愚かしい限りだ。陛下は、恐るべき魔龍の姫と古龍バハムートを討伐なされたというのに」
「陛下は剣による統一ではなく、和に基づいた平定を望んでおられますからね。対外的に弱腰と取られたのかもしれませんわ。病欠していた連中に言える事じゃないですけどー」

 忌々しげに吐き捨てるトーレと、にこやかに邪剣するクアットロ。擁護してくれるトーレの気持ちは嬉しいが、心情的にはクアットロの言い分に納得出来ていた。
猟兵団の横暴や傭兵団の専横に対してもあらゆる手段こそ駆使していたが、本質的には話し合いに基いた対応で望んでいた。治安維持活動こそ行っていたが、衝突まで起こしたケースはない。
彼らが素直に話し合いに応じたのではない。白旗を掲げる聖騎士の存在、聖王教会の象徴とも言うべき彼女の存在が絶対であった。彼女本人が抑止力となり、誰も手出し出来なかったのだ。
言い換えると、白旗は高潔なる旗手に守られていたとも言える。有名無実どころか、何処ぞと知れぬ余所者の集まりなんぞ抑止にすらならない。功名も実績も、後から積み上げたものでしか無い。

魔導師ランクどころか、住民票もない俺達の存在を保証していたのは、聖王教会と時空管理局へのコネがあってこそ。両組織の保証がなければ、ただのチンピラ集団である。

「要するに戦えば必ず勝てるのだと舐められているのね、あたし達は。アンタの場合、それ以前の話だけど」
「仮にも騎士道に則った高名な団長殿が今のみすぼらしい貴方の姿を見て、尚決闘を受けたというのですか。よほど無謀な挑戦に見えたのでしょうね」

「……うちの秘書達はどうしてこうも辛辣なのか」
「ズタボロじゃねえか、今のお前。見る奴が見れば、怪我の具合でさえ把握出来るぜ」

 白旗の魔導師総掛かりで行った回復魔法と、退魔師と夜の一族の力を行使した治癒術。表面的な怪我や傷の具合はほぼ回復しているが、破損した部位は手酷い後遺症が刻まれている。
牙で喰らいつかれた喉笛は痛々しい包帯が巻かれており、槍で貫かれた肩は固定、魔龍に激突された四肢は骨に至る罅が生じている。身体は動かせるが、最前線に出れる状態ではない。
仲間達の力で補佐して貰えれば戦闘にも出られるが、プレセア戦のような一騎打ちは不可能だ。地力がそもそも低いので怪我のフォローは出来ても、実力の補佐が行えなくなる。

一般人には元気そうに見えても、歴戦の戦士から見れば俺のガタつき具合は一目瞭然というわけだ。アリサ達の懸念を、俺は決闘方法で払拭する。

「決闘方法は、多数対多数の大規模な集団戦。『ライフポイント制』という安全ルールを用いての、魔法戦技術を競うやり方で行われる」



***





「意外ですね。神の名の下で行われる御前試合形式であれば、模擬戦闘という形で披露する戦技披露会の公式ルールが採用されると思っていたのですが」
「戦技披露会……?」
「時空管理局本局の武装隊が名物としている戦技披露の場だよ。一軍に匹敵する能力を持つ魔導師達が在籍する管理局が行う、お披露目会だね」









霞改二は今月、コンバート改二として実装予定


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2015年12月26日

「To a you side 第九楽章 英雄ポロネーズ 第五十八話」予告編

今年最後の連載です>挨拶














***



         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
      「ノア」<  助けて         |
          |                 |
          ゝ___________,ノ

         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
          | どうした友(仮)よ       >「良介」
          |                |
          ゝ___________,ノ

         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
      「ノア」< 傭兵団と揉めてる       |
          |                |
          ゝ___________,ノ

         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
          | 喧嘩はいかんな       >「良介」
          |                |
          ゝ___________,ノ

          γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
      「ノア」< 副団長がキレてる      |
          |                |
          ゝ___________,ノ

         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
          | ご愁傷様と言っておく    >「良介」
          |                |
          ゝ___________,ノ

         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
      「ノア」< 避難したい      |
          |                |
          ゝ___________,ノ

         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
          | うちに?         >「良介」
          |                |
          ゝ___________,ノ

         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
      「ノア」< うん              |
          |                |
          ゝ___________,ノ

         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
          | やだ         >「良介」
          |                |
          ゝ___________,ノ

         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
      「ノア」< パンツ見せる       |
          |                |
          ゝ___________,ノ

         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
          | パンツ見せとけばいい   >「良介」
          | という風潮、嫌です  |
          ゝ___________,ノ

          γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
      「ノア」< パンツあげる      |
          |                |
          ゝ___________,ノ

         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
          | (゚ε゚(O三(>_<`)oパ-ンチ!>「良介」
          |                |
          ゝ___________,ノ

         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
      「ノア」< パーンツ>(゚ε゚(O         |
          |                |
          ゝ___________,ノ

         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
          | 一昨日きやがれ        >「良介」
          |                |
          ゝ___________,ノ

         γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
      「ノア」< もう来てる          |
          |                |
          ゝ___________,ノ

***




「おはよ」
「意味ねえじゃねえか、このやり取り!?」







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来年こそドイツ艦を入れてやる( ゚д゚ )クワッ!!

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2015年12月18日

2015年クリスマス記念小説ヒロインアンケート

またこの季節になってしまったか>挨拶



今年のクリスマスの予定はいかがですか、皆さんー?
私は来年の春まで、東京出張で一人ビジネスホテル生活ですぜ(´;ω;`)ウッ…
デートする余裕なんてあるはずがないよo(`ω´*)oプンスカプンスカ!!

ということで、今年もせめてクリスマスSSを一人頑張って書く事にしました!
そんな訳で今年もヒロインアンケートによるクリスマス記念小説を書きたいと思います。


題材はHP「生まれたての風」の小説類。


とらハ3やヴァンドレッド、オリジナル等のジャンルですね。
毎年恒例の、主人公に恋人が出来てしまった御話です。
架空軸なので本編には関係無しの、ハッピーエンド。
皆さんが御望みのヒロインを一人メールや拍手、掲示板で教えて下さい。
私はツイッターもやっているので、そっちからお伝えくださってもかまいませんφ(..)

ただ掲示板の場合、新記事乱立は御遠慮下さい。

一つの記事にレスをつける形で、どうかお願いします(へこへこ)
人気重視で票数が一番多かったヒロインの小説を書きたいと思います。
一日一票などとセコイ事は言いません、一日何票でも投票して下さい。

ただし、一回につき一票とします。

例えば「フェイトに一万票」と書いて送っても、
規則違反で容赦なく無視しますので宜しく御願いします。
ただしナンバーズに関しては、「ナンバーズ」と投票すれば「ナンバーズ短編」を書きます。
勿論「セイン」や「ウェンディ」など、個人でも投票は可能です。
ちなみにプロットがある物については、以下の内容を考えています――


・主人公シリアス小説「正義の在り処」

※かねてより要望のあった「成長した主人公の戦闘物」
「主人公投票」で一位になれば書かせて頂きます。

・主人公バトル小説「剣と拳と賢」

・リリカルなのはVIVID短編
(ジーク、ヴィクター、ヴィヴィオ)

・男たちのクリスマス「炬燵談義と男の酒」




第九楽章でオリキャラも増えていますので、彼女達でもかまいません。
娘ではありますがシュテル達でもトップになれば書かせて頂きます。
第九楽章の聖騎士達でも書けなくもないですが、ネタバレになるのを覚悟して下さい。

構想だけ既にあるものとして、以下の内容を考えています――


・カーミラ・マンシュタイン恋愛小説「リトルクイーン・ヴァンパイア」

・クリスチーナ/ディアーナ恋愛小説「血よりも濃く、愛よりも深く」



ヒロインの他に、シチュ等書いて下されば票の上乗せや、採用するかもしれません。
素敵な御意見、聞かせてください。
票数が一票もなければ更新はお休み、路上で正拳突きでもやっています。
投票期間は明日12月19日〜23日までとします。



では、投票開始です。
posted by リョウ at 23:15| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月12日

「To a you side 第九楽章 英雄ポロネーズ 第五十六話」予告編

最近の私のマイブーム、有野課長のゲームセンターCX。今晩生放送なので、絶対見るぞ( ゚д゚ )クワッ!!>挨拶












***


 メンバー全員の紹介と俺自身の釈明、白旗の今後の方針。その他幾つかの諸問題が概ね論議されて閉会を持ちかけたのだが、首脳陣の三名及び幹部入りしたリニスより思いがけぬ提案が入った。
大袈裟な話ではない。退院したメンバーと新しく参入した面々、スポンサーやヴィクターお嬢様達支援者の面々も含めて、親睦会を行いたいとの事だった。この提案は正直、目から鱗であった。
社会人であり人の上に立つ立場であれば当然の企画であるのに、俺にはついぞ思い付かない発案。確かに考えてみれば毎日全力で休まず働き続けて、皆を慰安する暇もなかった。上司失格である。
現状を顧みれば、心苦しくはあるが休暇を与える余裕が無い。だからといって、延々と休ませない道理などない。紹介一つで全員仲良くさせようなんて、虫のいい話だった。

リーダーとしての自覚を持つべきだと常に戒めてはいるのだが、やはり俺にはまだまだ自覚も責任も足りない。三役の方々やリニスを招き入れたのは、正解だった。本当に頼りになる。

「復活祭も滞りなく開催されて、ヴィクターお嬢様やカリーナ姫様も無事救出出来た。お祝いも兼ねて居酒屋でぱぁっと盛り上がろうか!」
「お酒が飲めない子の方が多いから却下。復活祭開催中で、治安を担当するあたし達が羽目を外す訳にはいかないでしょう」
「うちの"ホテル"、使って下さい。ごちそう、いっぱい作りますよ! えへへ、ホテルと言っちゃった」

 盛り上がりに水を差すアリサとは違って、珍しく鼻息の荒いホテル・アグスタの女将。同時誘拐事件でカリーナを毅然と守り通した功績が讃えられ、マイアはホテルの総支配人に任命された。
元は自分の建てた宿ではあるのだが、単なる安宿の一女将と高級ホテルの総支配人ではまるで異なる。事実彼女はカレイドウルフ出資の一流ホテルで、実地を元にした徹底教育が行われる予定だ。
出逢った頃は元売春宿で細々と経営していたマイアが、今では高級ホテルの総支配人。現代のシンデレラガールとも言うべき立身出世ぶりは、聖地で身を立てる俺には足元にも及ばない。


***





ガラスの靴を履く権利が与えられたのは、単純な幸運ではない。どれほど出世しようと何も変わらない、このお客様への献身ぶりだろう。






秋イベント、終了。参加された提督の皆様、お疲れ様でした(`・ω・´)ゞ


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posted by リョウ at 20:02| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月09日

「Eternal Advance Chapter 21 "I hope your day is special" Action2 隠密」予告編

『東亰ザナドゥ』、生意気少年の姉思いにちょっとウルっと来ましたφ(..)>挨拶














***


 カイとメイアの打ち合わせが終わった直後のカフェテリア――食事が終わって二人が揃ってカフェを後にしたその瞬間、ここぞとばかりにあらゆる場所から女性陣が飛び出してきた。
キッチンからチーフのセレナを先頭に、バート率いるチビッコチーム。テーブルの下からディータ達ドレッドチーム、観葉植物の影からドゥエロ率いる分析チーム、ドリンクコーナーの脇からレジチーム。
本来なら気付いて然るべき不用心さだが、メイアはカイとの朝食タイムに余程気を許していたようだ。共に出て行くその瞬間まで、メイアは気付くことはなかった。

無論、カイはこの潜入メンバーには気付いている。彼もまた、この者達の仲間なのだから。

「――先手必勝とはよく言ったものだ。見事、メイアのスケジュール管理に成功した」
「先制攻撃はあいつの得意技だからね。何にしてもこれで一番厄介だった、メイアの行動制限と監視が行えるよ」

 カイがメイアを朝から待ち伏せていた事は、作戦の一環だった。作戦内容はサプライズパーティ、敵目標はメイア・ギズボーンその人。
地球の母艦奪取以降、刈り取り作戦は明確な遅延を見せており、大幅な足止めに成功した。同時に戦力拡大も兼ねて、現在マグノ海賊団は長期停泊を行っている。
刈り取りによる無人兵器さえ襲いかかってこない平和な時間だが、彼らは今ある種敵殲滅より難しいミッションを進行していたのである。

作戦概要は通常通り、メインブリッジクルーの三人が説明していた。


「作戦決行はメイアの誕生日。ターゲットには決して気付かれずに、任務を遂行しなければならない」
「誕生日は一年に一回。マグノ海賊団旗揚げより現在数年が経過しているけど、本作戦における成功率は0。一度も成功していないの」
「理由は唯一つ。ターゲットに作戦が漏れてしまい、任務決行当日に逃走を許してしまっている」

 この作戦において非情に厄介な点が、ターゲットにある。メイア・ギズボーン、このターゲットの恐ろしさは孤高な天才である事。
孤高であるがゆえに人を決して寄せ付けず、天才であるがゆえに人の動きを確実に読んでいく。サプライズの天敵というべき輩である。
自分の誕生日には無関心でも、誕生日であると周囲の動きで気付いて当日姿を消してしまう。これでは、サプライズパーティの意味がなかった。

今年もまた誕生日を迎えつつあるものの、今までと同じ作戦で行けば同じ失敗をするだろう。そこで――

「そこで、宇宙人さん達に頼ろうと決めたの」
「あんた達ももうジュラ達の仲間だしね、この際一緒に手伝ってもらった方が助かるわ」
「色んな意味で規格外だからね、あんた達は。メイアの裏をかけるんじゃないかと、期待しているのよ」

 メイアの同僚であるディータやジュラ、元同僚だったバーネットも揃って歓待の意を示した。同じテーブルに居ても抵抗はまるでない。
数カ月前に行われたクリスマスパーティとは、まるで違う歓迎ぶりだった。嫌々でも渋々でもなく、自然と女性陣が男性を誘っている。
男に完全な抵抗を無くしたのではない。故郷より教育された長年の価値観というのは、そう簡単に覆せたりはしない。どうしても警戒はしてしまう。


***





ただしカイやバート、ドゥエロの三人は別だった。少なくとも、この三人は無条件に信頼できる。









秋イベント、終了。参加された提督の皆様、お疲れ様でした(`・ω・´)ゞ


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posted by リョウ at 20:30| 大阪 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月05日

「To a you side 第九楽章 英雄ポロネーズ 第五十五話」予告編

本日午前中は契約書類の打ち合わせ、午後は偉い人と同行、夕方から会社の忘年会。小説は翌日以降になりそうです_| ̄|○<オノレー>挨拶














***


「聖王陛下。これまでの数々の非礼、お許し下さい。その上で厚かましい申し出では御座いますが、お願いの儀がございます!」
「……」
「卑しい身分の出で相応しくないのは重々承知の上、何卒陛下のお傍に――ムギュッ!?」
「採用における最低基準は大切な日でも働ける健康な身体だ、病欠娼婦」
「ごめんなさい、ごめんなさい!?」

 出勤直後の出会い頭に土下座する娼婦の頭を、上から容赦なく踏んづけてやる。暑苦しいフードで覆われているが、苦しげに呻いているのは上から見下ろしてもすぐ分かる。
復活祭開催時に娼婦が一人居ても雑用程度にしか役に立たないが、俺が死に物狂いで魔龍の姫と戦っている間こいつがグースカ寝ていたと思うとそれはそれで腹が立つ。
男に身を売る娼婦商売をしているが、仮病で休むような不真面目なタイプではない。短い付き合いだが、その程度の人間性は把握している。過剰に責めたりはしないが、主人として咎めておいた。

どうやら病み上がりで聖王誤認ニュースを知ったらしく、翌日以降になって慌てて平伏に来たらしい。律儀な奴である。


***






「お前のその思い込みも思う存分正してやるから、今晩の会議に参席しろ」
「皆さん、お集まりになると伺っています。戴冠式に列席させて頂けるなんて光栄で――ムギュギュッ!?」
「こうして一人一人説明するのは面倒だから、もうすぐ来るシスターと査察官男にはお前から言い含めておけよ。揃いも揃って、平伏しやがって」
「お、お許し下さい〜!?」






秋イベ【12/7(月) AM11:00】まで延長及び【お詫び掛け軸】キタ━(゚∀゚)━!


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