2017年01月21日

「To a you side 第十楽章 田園のコンセール 第十七話」予告編

FGO、本日イベントで重大発表がありますね>挨拶








***

 
ギンガ・ナカジマ、スバル・ナカジマの姉。名目上ではなく血の繋がった家族であり、クイントの遺伝子より製造された姉妹と聞かされている。なるほど、確かに容姿はよく似ている。
気の弱い妹と共に違法研究所で製造された経緯を持つゆえか、姉としての強い責任感から妹を守ってきたようだ。頼れる親が今までいなかったからこそ、姉として妹を守ろうとしたのだろう。
俺は天涯孤独の身なのでその手の感覚はよく分からないが、ガキ共の相手には慣れている。クイントやゲンヤのおっさんからも頼まれているので、今後はあまり気負わせずのびのびとさせてやろ

同情するのもされるのも苦手なので、一言励ましの言葉でもいれておいてやる。

「今後何かあれば相談くらいには乗ってやるから、いつでも言えばいい」
「ありがとうございます、兄さん。よかった、私の理想通りの兄さんでした」
「残念ながらびっくりする程あっという間に、ギャップに脅かされるぞ」

「そんな事はありません。兄さんはカッコよくて、とても素敵な人です」

「……こいつの目は腐って――いや、壊れているんじゃねえか?」
「男を見る目がないというのは、兄として心配ではある」

 自分を卑下する気は全く無いのだが、さりとてハンサムだと自画自賛出来る自信はない。美醜の感覚なんぞ人それぞれだが、今まで生きてきて男前だと言われた試しは一度たりともなかった。
愛人共に婚約者達まで勢揃いしている手前、女に好かれていないとは言わない。だがそもそもの比較対象が忍達というのであれば、一般的な女性とは言い難い。美人だけど曲者揃いすぎて、日々を脅かされている。
ギンガのようにハンサムだと直球で言われた事はなかった気がする。俺のような顔の男が好みだというのであれば、多少心配になる。俺は半年くらい前までは、働きもしない浮浪者だったからな。

出来の良すぎる妹という印象を抱いた際、ふと違和感が脳をよぎった。

「そう言えばお前ら、何で勝手に入国管理局から逃げ出したんだ。父親や母親も心配していたぞ」
「本当にごめんなさい、兄さん。私が目を離した隙に、ウェンディが兄さんの故郷を探検すると言って飛び出してしまったんです」

 予想通り過ぎて、深い溜息が零れ出そうになる。家出して聖地まで飛び込んでくる行動力だ、引越し先が異世界となれば冒険心も湧き出てくる。旅人である俺も、その気持ち自体は理解できる。
当事者でなければ大いに共感したのだが、捜索に駆り出された身としては呆れ顔を浮かべるしかない。アリサの苦労が、実感として理解出来る気がした。俺の行動に振り回してしまっているからな。

「ウェンディ一人ならともかく、スバルも無理やり連れて飛び出してしまって……私も慌てて捕まえようとしたんですけど、ライディングボードに乗って逃げられてしまいました」
「スバル一人が迷子になっていたところを見ると途中で落としやがったのか、アイツ」




***




「多分、"お姉ちゃん"に見つかって慌てて逃げたのだと思います」




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2017年01月19日

「Eternal Advance Chapter 20 "My Home Is Your Home" Action32 明示」予告編

FGO、重大発表があるようですね>挨拶








***


 操縦桿を握り締めながらも、操舵は行わない――その行為はパイロットにとって、任務の放棄を意味する。

ディータ機が攻撃を止めたのを確信でもしたのか、敵は猛烈な勢いで攻撃を仕掛けてくる。不幸中の幸いだったのは、他の無人兵器からの攻撃がない事だろう。
新型殲滅をディータに任せたチームメイト達は、信頼に応えるべく他の無人兵器群を次々と破壊。多くの死闘を乗り越えて強くなったのは、カイ達だけではない。
そんな彼女達の強さを分かっているからこそ、ディータも歯を食いしばって耐えている。どんなに攻撃されようと、ディータは自分から決して仕掛けない。

業を煮やしたのか、強制通信が入ってジュラの顔が大写しになった。

『あんた、何してるのよ! 本当に死にたいの!?』
(……)

 不謹慎かもしれないが、ジュラの焦った顔を目の当たりにしてディータは不思議と口元が緩んでしまう。心配するジュラの気持ちが嬉しくて、暖かくなった。
もしリーダーに抜擢されなければ、ジュラの心配も当然のように受け止めてしまっていたかもしれない。人を案ずる気持ちを、当たり前だと思ってしまう性根の甘さ。
自分にそんな気持ちがないとは、言えなかった。今までずっと誰かに助けられてきて、ずっと甘えてしまっていた。

責任を背負う立場になって初めて、信頼を得る難しさと嬉しさを実感している。


『――何か考えがあるとでも、言うのかい?』


 艦長席から向けられるマグノの気持ちは、ディータ本人には直接届いていない。けれど彼女は、自分が見守られている事を感じていた。
ディータ機はペースシス・プラグマによりカスタマイズされた機体、強度は通常のドレッドを遥かに上回るが決して鉄壁ではない。
皮一枚ずつ剥がされていくような感覚に、ディータは唇を震わせる。痛みは断続して襲いかかっており、体の各所が裂傷して血が流れる。

その事実に、ディータはむしろ安堵した。


(やっぱり、火力は低い。削られているけど、何とか耐えられる)


 回避と隠密性能に優れている分、火力は低い。断続して襲いかかってこられているが、致命打は与えられていない。
敵は無人兵器、感情そのものは一切ない。けれどどれほど攻撃しても倒せないのであれば、必ず仕掛けてくる筈だ。
どれほど高い学習能力があっても、どれほど高度な戦術を備えていても、とどのつまり倒せなければ何の意味もない。となれば――

必ず倒せる攻撃を持って、仕留める。




***





(絶対に、仕掛けてくる――我慢して、待つんだ!)






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2017年01月14日

「To a you side 第十楽章 田園のコンセール 第十七話」予告編

キングハサンと剣式は呼符と石十連分で撤退>挨拶








***


「紹介しておこう。こいつも俺の妹分である高町なのは、この海鳴で何かあればこの"姉貴分"に頼れ」
「な、なのはが、おねーちゃんですか!?」
「この子は"スバル・ナカジマ"、異世界からの移住者といえばピンと来るだろう」
「はい、えーと……お話には伺っておりましたので、そうかもしれないと思っていました!」

「ひとまず歩きながら、お互いに近況を話そうか。スバルと言ったな、俺はお前の母親と父親となる二人に頼まれて探しに来たんだ」
「! おとうさんと、おかあさん……うわーん、ごめんなさいーーー!」 

 軽く話しかけただけなのに、華麗に回れ右して逃げ出す青い髪の少女。弱腰かつ臆病なガキンチョの割に声を投げかける隙さえ与えず、その場から逃走してしまった。事前情報がなければ唖然としていただろう。
特筆するには値しない事態である。スバル・ナカジマは戦闘機人、常人を遥かに超えた身体能力を持っている。機械じかけの改造人間であるのならば、逃げ足の一つくらい早くなるというものだ。
感情一つであれほどの身体能力を発揮できるというのは、実際凄いものだ。時空管理局の上層部が目をつけるのも頷ける。ガキの時分から鍛え上げれば、必ず将来は優秀な戦士へと成長するだろう。

だが、この海鳴は俺の縄張りである。奴らの好き勝手にはさせないし、あいつに自由気ままに暴れさせる訳にもいかない。

「なのは、捕まえろ」
「!? りょ、了解です!」

 高町なのはは高町道場の娘であるのに、運動神経は別段優れていない。ただし喫茶店の娘でもあるので頭の回転は優れており、客商売で機転も利く。俺の命令一つで全てを察して、首に下げた赤い宝石を掲げた。
高町の剣を選ばず、ミッドチルダの杖を手にした魔法少女。かつては邪道だと唾棄したものだが、あの子は魔法によって他人を救ってきた。他人を斬ることしか出来ない剣士より、よほど人間的に出来ている。
バリアジャケットを装着したなのはは瞬時に宙へと舞って、真っ直ぐに進んでいく。戦闘機人と魔法少女の追いかけっこ、機能の検証としてはなかなか見応えのある勝負。博士にレース結果を教えてやろうかな。

アギトも想定外の事態には慣れたもので、俺の肩に飛び乗って前方を仰ぎ見ている。

「どうする? アタシも手伝いに行ってやろうか」
「あの様子だと無理に連れ戻しても号泣される危険がある。高町なのはというワンクッションを置いた後に、改めて話す事にする。
まさかあれほど怖がられるとは思わなかった。確かにガキンチョの頃は、親の説教が何より怖かったもんだ。俺の場合は、口うるさい保母だったけど」


***




「はは……お前、随分と他人との接触に慣れてきたな」
「……言われてみればそうだな、自然になのはにスバルを追わせていたよ」






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2017年01月07日

「To a you side 第十楽章 田園のコンセール 第十六話」予告編

パソコンを手探りで修理中(´・ω・`)>挨拶








***



「おにーちゃん、帰って来たんですね!」
「おう」
「あう」

「わっ、その子はどうしたんですか!?」
「それは俺がお前に聞きたい」

 事前にクロノ達から連絡は届いていたのだろう。驚愕ではなく感激の眼差しで両手を広げて飛び込んできたなのはは、背中のナハトヴァールによって一蹴されてしまった。
俺が高町なのはと別れたのは三ヶ月前、数々の難事で家に引き篭もっていた頃であった。当時は心身共に具合が良くなかったのだが、三ヶ月経過して元気を取り戻している。顔色も良さそうだ。
憂いに満ちているのは、どちらかと言えばなのはが今連れている子供の方だ。始終怯えた様子で周囲を伺っており、涙を滲ませて萎縮してしまっている。単に迷子だからと言うだけでもなさそうだ。

海鳴へ来て子供の相手を良くするようになったが、苦手意識は変わらない。年の差があると、もう別次元の存在だ。

「あ、あの、さすがにくーちゃん二号は問題あると思われるのですが!」
「久遠……? 違うわ、家来にしたんじゃねえよ!」

 一瞬何を言われたのか判断が付かなかったが、思い返してみると高町なのはとは通り魔事件からの縁だ。月村忍と並んで昔の俺をよく知る人間、ややこそばゆい立ち位置の関係者である。
孤独を気取っていた割には、俺も当時彷徨っていた久遠を拾って家来にしたりと、殿様ゴッコに興じていた面があった。放浪の旅も飽いて、道中の連れを求めていた弱さがあったと言える。
そういう意味ではなのはも似たような経緯があるので、俺としては指摘されると恥ずかしくはあった。動物や子供を家来にするなんぞ、大人相手には威張れないガキ大将そのまんまだ。

誘拐や変質者だと思われていない辺り、信頼はされていると楽観的に取るべきか。

「何を隠そう、こいつは俺の子供だ」
「……子供を拾って養うのは、とっても大変ではないかと」
「どこぞの女を孕ませたのだとは思わない、その聡明な感性をありがたく思う」


***






「お、おにーちゃんに激似なので、なのははとても困惑しております……」








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2016年12月30日

魔法少女リリカルなのはStrikerS対談 −2016年冬コミ編−

いよいよ来年、劇場版が公開φ(..)>挨拶



※この日記は【魔法少女リリカルなのは】のネタバレが含まれています。
読まれる方は、くれぐれも御注意を。

【魔法少女リリカルなのは】シリーズについて御意見、御感想あれば聞かせて下さい。












ttp://www.nanoha-vividstrike.com/
「NANOHA×ViVid Strike!」の合同ブース



ミヤ「さあ、行きますよ(12/25)」

良介「はええよ、会場すら準備できてねえよ!?」

ミヤ「一応言っておきますけど、一人頭のノルマを達成できなかったら殺しますから

アギト「こえええええええ、キャラが変わり過ぎだろう!?」

ミヤ「何を言うんですか! 久しぶり、超久しぶりのNANOHAブース爆誕ですよ!」

良介「ちっ、最近鳴りを潜めていたから、このままコミケ活動をやめるかと思っていたのに」

アギト「のんびり年末を過ごす予定が、とんだ戦場になっちまったな。しかも――」


アリサ「ふっふっふ、銀行をカラにして資金を準備してきたわよ!」

なのは「資本主義の怪物になっているよ、アリサちゃん!?」

アリサ「あたしとすずかがピックアップされた記念の日なのよ! 絶対に買い占めてやるわ!」

なのは「本人が買い占めちゃ駄目だよ!?」


良介「――普段的確なツッコミを入れてくれるあいつが、一番祭りで盛り上がっているからな」

アギト「姐さんには申し訳ないけど、ピックアップされたのにはまじでビビったぜ」

ミヤ「きっとミヤ同様、劇場版でも出番を与えられたのですよ」

良介「そうか、お前本人じゃないにせよ、夜天の人の後釜として出番はありそうなのか」

ミヤ「勿論です、はやてちゃんをお助けするべく大活躍しちゃいますから!」



アギト「でも、お前のグッズ、ないじゃん

ミヤ「( ゚∀゚)・∵. グハッ!!」

良介「会心の一撃が決まった!?」




 

〜終〜




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イベント終了ということで、撤退φ(..)


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2016年12月28日

2016年クリスマス記念小説「誰も寝てはならぬ」予告編

次の連載は元旦となってしまうので、お休みさせて頂きます>挨拶








***



 ――ある時。ニコラウスは貧しさにより、自分の娘を身売りしなければならなくなってしまった家族の存在を知った。
そこでニコラウスは夜の間にその家族の家に訪れて、窓からそっと金貨を投げ入れたのである。この時偶然なのか、暖炉には靴下が下げられていて、金貨はその靴下の中に入ったとされている。
与えられたこの金貨のおかげで、家族は自分の娘を身売りする事を避けられたという逸話。子供達を救ったこの温かい逸話が、後のクリスマスに繋がる由来となったのだ。

"夜中に家に入り、寝静まった子供の靴下の中にプレゼントを入れる"




***






この伝説に今宵、白旗が挑戦する。







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2016年12月24日

「To a you side 第十楽章 田園のコンセール 第十五話」予告編

アンケート、終了。皆さん、ありがとうございました>挨拶






***


 うちの騎士団は精鋭揃いだが、欠点とまでは言い切れない短所がある。使命感と責任感が強すぎるあまり、完璧に任務を果たせないと失敗だと思い込む点である。団長を務めるセッテに早速、盛大に頭を下げられた。
ジェイル・スカリエッティの最高傑作とまで呼ばれる戦闘機人達は能力がずば抜けて高い分、求められる完成度も己の中で際立っているらしい。全員揃って土下座せんばかりの勢いで、落ち着かせるのが大変だった。
肝心の俺自身は驚きこそあったが、混乱はしなかった。覇権をかけて争った聖地での白旗活動を通じて、リーダーとしての心構えが出来ている――だけではなく、この入国管理局を建築した者達を信じていたからだ。
"聖王"陛下を神とする聖王教会、クロノ達が所属する時空管理局、世界の覇権を握っている夜の一族。この三大勢力で守られた施設内で、子供達を誘拐する事件なんぞ起こせる筈がない。

剣の意欲を失った今では自分も半ば信じられなくなりつつあるが、生死を共にした仲間達の事は自分以上に信じられた。

「オヤジさん、ガキ共が居なくなったと聞いたんだがどういう事なんだ」
「悪いな、騒がせちまって。俺が書類手続きで目を離した隙に、全員揃って何処かへ行っちまったんだ」
「全員ってあんた……何人、連れてきたんだよ」

 妹分が出来てしまうのは半ば諦めたが、集団となると面倒が増えるので盛大に困る。幾つかの関連施設から保護したと聞いて嫌な予感がしていたんだが、どうやらまとめて引き取ったらしい。
自分の遺伝子より生まれた子供だからといって、そこまで博愛主義を発揮しなくてもいいと思うのだが、血の繋がりさえないシュテル達を四人我が子とした時点で説得力は皆無に等しかった。
ゲンヤの親父の反応から察するに、事態はそこまで深刻でもないらしい。やはりと言うべきか、この入国管理局内で誘拐事件が勃発した気配はなかった。表立って騒ぎにもなっていないしな。

何よりここは治外法権下に等しいが、管理外世界である海鳴の中だ。平和な田舎町で子供を襲うアホはいない。春先に出た通り魔は――自分が、成敗した。

「オヤジさんのその顔を見る限り、今回の騒動について心当たりがありそうだな」
「何しろほんの少し前にも一度、行方をくらましやがったバカ娘が居たからよ……幸いにも、メガーヌ捜査官が保護して送り届けてくれたおかげで事無きを得たんだが。
クイントがきつくお灸を据えて反省はしていたんだが、口を開けば兄貴の英雄伝を我が事のように自慢しまくっていたからな。他の姉妹達が、えらく羨ましがってたんだよ。

こういう憧れってのは女よりむしろ、俺らのような男に心当たりがあるだろう。子供なりの冒険心ってやつよ」

「ま、まあな……ガキの時分では、外の世界に飛び出したくなるからな」



***




 すまない、オヤジ――今の俺がまさに、その冒険心をこじらせている最中なのだ。
何しろ孤児院を脱走してまで、剣を片手に放浪している最中だからな。オヤジの指摘がグサッと、俺の胸に突き刺さった。







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2016年12月20日

2016年クリスマス記念小説ヒロインアンケート

またこの季節になってしまったか>挨拶



今年のクリスマスの予定はいかがですか、皆さんー?
私は来年の春まで、東京出張で一人ビジネスホテル生活ですぜ(´;ω;`)ウッ…
デートする余裕なんてあるはずがないよo(`ω´*)oプンスカプンスカ!!

ということで、今年もせめてクリスマスSSを一人頑張って書く事にしました!
そんな訳で今年もヒロインアンケートによるクリスマス記念小説を書きたいと思います。


題材はHP「生まれたての風」の小説類。


とらハ3やヴァンドレッド、オリジナル等のジャンルですね。
毎年恒例の、主人公に恋人が出来てしまった御話です。
架空軸なので本編には関係無しの、ハッピーエンド。
皆さんが御望みのヒロインを一人メールや拍手、掲示板で教えて下さい。
私はツイッターもやっているので、そっちからお伝えくださってもかまいませんφ(..)

ただ掲示板の場合、新記事乱立は御遠慮下さい。

一つの記事にレスをつける形で、どうかお願いします(へこへこ)
人気重視で票数が一番多かったヒロインの小説を書きたいと思います。
一日一票などとセコイ事は言いません、一日何票でも投票して下さい。

ただし、一回につき一票とします。

例えば「フェイトに一万票」と書いて送っても、
規則違反で容赦なく無視しますので宜しく御願いします。
ただしナンバーズに関しては、「ナンバーズ」と投票すれば「ナンバーズ短編」を書きます。
勿論「セイン」や「ウェンディ」など、個人でも投票は可能です。
ちなみにプロットがある物については、以下の内容を考えています――


・主人公シリアス小説「正義の在り処」

※かねてより要望のあった「成長した主人公の戦闘物」
「主人公投票」で一位になれば書かせて頂きます。

・主人公バトル小説「剣と拳と賢」

・リリカルなのはVIVID短編
(ジーク、ヴィクター、ヴィヴィオ)

・男たちのクリスマス「炬燵談義と男の酒」




第九楽章でオリキャラも増えていますので、彼女達でもかまいません。
娘ではありますがシュテル達でもトップになれば書かせて頂きます。
ヒロインの他に、シチュ等書いて下されば票の上乗せや、採用するかもしれません。素敵な御意見、聞かせてください。
票数が一票もなければ更新はお休み、路上で正拳突きでもやっています。
投票期間は明日12月20日〜23日までとします。



では、投票開始です。
posted by リョウ at 21:37| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月17日

「To a you side 第十楽章 田園のコンセール 第十四話」予告編

FGO。最終決戦直前キャンペーン(石40個・リンゴ毎日2個・AP1/2)、最終決戦とマーリンピックアップ12/22より開催。やべえええええええΣ( ̄ロ ̄lll)>挨拶






***



 ――ハメられたのだと気付いたのは、会議終了直後に拘束された瞬間だった。

プロの捜査官による拘束術は実に的確かつ迅速であり、犯罪者の逃亡を一切許さない恐ろしさであった。次の予定に気付いて逃走を図ろうとした俺の行動を読んだ、見事な戦術である。敵ながら天晴であった。
クロノ達との捜査会議を終えた後は、ナカジマ家族とのランチ。捜査会議に参席していた二人と、そのままランチへ流れ込む予定に組み込まれている。戸籍問題の議論で揉めた後に入れるべき予定では断じてない。
結局リンディ達に相談しても、結論はそれこそ親子水入らずで話し合うしかなかったのだ。会議後に続いて延々と話し込みたくなかったのだが、次の予定が休息を許さない。悪魔のスケジュールであった。

面倒くさがり屋な俺の性分を見事に分析しているメイドは大した理解者だとは思うのだが、俺の精神的疲労に少しは察してもらいたい。


「では、失礼致します」
「帰ってしまうのか、妹さん!?」
「ご家族での大切な話に、お邪魔するわけには参りません」

 俺の精神的癒やしである妹さんは、非常にも退席。俺の護衛を使命としている妹さんらしくないと焦ったのだが、冷静に思い出してみると許可したのはあろう事か今朝の俺であった。ガッデム。
護衛体制や人員が充実してきたので、俺のスケジュールに合わせた交代制を採用。基本的には護衛筆頭である妹さんが始終警護に出るのだが、プライベートな予定に関しては交代制を採用する規則。
正午の予定であるクイント達とのランチでは戦闘機人関連の話題となるので、セッテ達聖王騎士団が護衛につく事になる。団長のセッテも心得ているのか、既に入国管理局へ詰め込んでいた。

妹さんからの引き継ぎを受けて、セッテも最敬礼。現地での護衛なので修道服ではなく、騎士団の制服で着任。海外交流推進政策を掲げる海鳴であっても、セッテ達の場合整った容姿で既に目立っている。


「メガーヌから話は聞いているわ。貴方達が、リョウスケに保護された子達ね。聖地ではうちの子の力となってくれて、本当にありがとう」
「陛下をお守りする事は、我々の使命」

 クイント・ナカジマが時空管理局捜査官と知っているだけに対応はやや固いが、俺の母親候補である事を前提に返礼。チンクやトーレも、無言で頭を下げている。実に複雑な関係だった。
かつては追う者と追われる者、運命の歯車が少しでも狂えば敵対していた関係。双方共に負の感情などありはしないが、立場が感情移入を許さない状態。改善するにはやはり、俺が仲立ちしなければならない。
もっともローゼやアギトと違って、主犯であるジェイルが司法取引を通じて立場の改善にあたっている。司法に関与しない俺としては、単純に双方を取り繋げばいいだけの話である。

クイント達もセッテ達も、人間的には実によく出来た人達。憎しみ合ってさえいなければ、関係改善はさほど難しくはない。


「アリサから事前に事情は伺っていたけど、俺に会わせたいガキ共がいるそうだな」
「ええ、本当はメガーヌも同席したがっていたんだけど、同件で面会しなければいけない子がいるから」
「子供……? おいおい、まさかあいつも誰か引き取ったのか!?」
「あら、お兄さん欲が出てきた?」
「うるさいよ」


***





「少し込み入った話になるから、引き合わせる前に少しだけ時間を貰えるかしら。事情を話しておきたいの」






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2016年12月15日

「Eternal Advance Chapter 20 "My Home Is Your Home" Action31 外務」予告編

FGO、第七章。アナとおばあさんのエピソードは反則(´;ω;`)ウッ…>挨拶






***


 "Warning"、コンソール画面にメッセージが流れた瞬間に警告音が脱出ポット内に鳴り響いた。

状況把握に務める必要も余裕もありはしない。わざわざ警告してくれなくても、今の状況はよく理解している。ポット内の空気量が、いよいよ生存可能率を下回ったのだ。
抱き合う形になっていたカイとメイアは、瞬時に離れる。照れたのではない、焦ったのだ。タイムリミットが来ることは分かり切っていたが、いざとなれば緊張する。
カイは今まで躊躇っていたメイアの束縛をすぐに解き放って、眠っていたカルーアを抱き上げる。警告音が鳴り響いているポットで、眠れる赤ん坊なんていない。

メイアは備え付けられていたロッカーからメジェール産の宇宙服を取り出して、素早くカルーアの顔に取り付けた。酸素の吸入が速やかに行われる。


『いよいよ刻限が近付いてきた。一応聞くが、今ならまだ間に合うぞ』
『もう今更だ。争って酸素を無駄遣いするのはやめよう』


 息を止めようが止めまいが、ポット内の空気量は低下する一方だ。呼吸も満足に行えず、息を荒げるばかりとなってしまう。カイもメイアも、覚悟を決めて座り込んだ。
今からどんな行動に出ても、もう手遅れだろう。仮にメイアが犠牲になったところで、失われた酸素は戻ってこない。空気は既に希薄となっている。
この瞬間が訪れた時点で、運命は決した。後はどのような結果を迎えるのか、覚悟を決めて待ち構えるしかない。

少なくとも、宇宙服を着ているカルーアが最後に死ぬ。そこに生還の道はまだ、残されていた。


『この子は、絶対に死なせはしない。私達で必ず守り遠そう』
『ああ、勿論だ』


 何だかんだと言い争ってしまったが、最後の最後で心は一つとなった。そう思えると、今の状況も悪くはないとメイアは寂しげに微笑んだ。
随分と回り道をしてしまったが、自分の気持ちは自覚出来た。一度認めてしまえば、さほど抵抗は感じない。こんな状況でなくても、きっと近い内に気付いていただろう。


***





いつの間にか、これほど頼ってしまっていたのだから。







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2016年12月10日

「To a you side 第十楽章 田園のコンセール 第十三話」予告編

FGO、第七章。鬼のように無我夢中でプレイしております>挨拶






***



レジアス・ゲイズ、時空管理局の地上本部においてトップとなった人物。異例の出世を果たしたこの人物は今や首都防衛隊の代表となり、辣腕を振るっていると人物評価を具体的に聞かされてる。
前代未聞の立身出世という点においては、俺なんぞを聖王に据えた聖王教会側も言えた義理ではない。実際この動きは明らかに聖地での騒動が起因となっており、事態を大きく動かしたと言えた。
宗教組織と立法組織、両組織が互いに支え合う立場であれば、組織内の激変に合わせて足並みを揃えるのは珍しい事ではない。ミッドチルダの人々も驚きこそあれど、この人事を概ね受け止めているらしい。

もっともこの動きの裏では、ジュエルシード事件より続く巨大な陰謀が渦巻いている。このレジアス・ゲイズ中将もまた、事件に大きく関与している人物であるらしい。

「あんたの上司が事件に関与しているというのは、変な話じゃないか? だってこの事件の捜査を元々始めたのも、あんたが居る部署なんだろう」
「ミッドチルダ地上での事件数は年々増加する傾向にあり、同じ部署でも担当する事件は異なる。戦闘機人に関する事件は、私が隊長として行っていた任務だ」
「なるほど……そう言えば確か以前に、上司から捜査を中止するように命令があったと言ってましたね」

「……中止の命を下したのも、レジアスだ。目立った成果を出せず、このままでは強行捜査に踏み切る段階で君の助力を得られた。だからこそこうして続けられているのだ、改めて感謝する」
「もしも強行捜査に踏み切っていれば、研究所内に配備されていた多数の戦力により私達が危機に陥っていた可能性もあったもの。本当にありがとう、リョウスケ」
「お前ばあの出来事から、私と貴方が関係を持ったのよね。命を拾ったおかげで、こうして貴方と私は結ばれたのかもしれないわ」

「俺の大事なカミさんを危険な捜査に出さないようにしてくれて、俺もお前さんには感謝しているぜ」

 思いがけずゼストチームやゲンヤの親父より絶賛を受けて、仰け反ってしまう。大の男に頭まで下げられたら、いくら俺でも嫌だとは言えなかっただけだ。知っている事を洗いざらい話しただけだからな。
後でジェイルに聞いたら、戦闘機人達や研究中だったガジェットドローンが多数詰め込んでいたらしい。メガーヌ達がどれほどの強者であろうと、多勢に無勢だったのは間違いない。
命を救われたと感謝してくれているが、どちらかと言えば命を拾っただけに等しい。俺自身が積極的に干渉した訳ではないからな、単純に彼らの運が良かったのだ。

適当に頷いておいて、もう少し事件の事情を聞かせてもらう事とする。


「あんたの上司が事件に関わっていると分かったのは、この異例の人事が理由なのか?」
「いや、以前よりレジアスには黒い噂がつきまとっていた。良い噂を聞かない事実を本人にもそれとなく聞いてみたのだが、別段反応はなかったがな」
「中将にまで抜擢されるほどの人物だ、多少の揺さぶりでは躱されるのがオチだろうよ。となれば、レジアス中将を抜擢した上層部こそが、真の黒幕ということか」


***






「"最高評議会"――旧暦の時代には世界平定に尽力した彼らこそ、此度の事件の黒幕と我々は睨んでいる」







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2016年12月08日

「Eternal Advance Chapter 20 "My Home Is Your Home" Action30 恩河」予告編

FGO、第七章開幕。早く書き終えてプレイしたい(´・ω・`)+>挨拶






***



 地球が今回用意した新型は、奇襲型――カイが立案した奇襲作戦で貴重な戦力である母艦を略奪された地球は学習し、奇襲に最適な新型兵器を誕生させた。
地球の意図はどうあれ、無人兵器達に感情はない。意趣返しの意味は毛頭なく、戦略に有効だと判断して作り上げられた無人兵器である。
彼らにとって想定外だったのは、ユメの存在。地球が保有する赤いペースシス・プラグマを感じ取れる彼女が、奇襲兵器の隠密を簡単に探索してマグノ海賊団に知らせてしまった。

ただし、作り出した事自体は決して無意味ではない――今こうして、ディータ・リーベライが追い詰められているのだから。


『ディータ、こっちはもうすぐ全機片付けられるわ。すぐに応援に行ってあげるから!』
「駄目です。周辺の警戒と宇宙人さん達の探索に回って下さい」
『何を意地張ってんのよ、あんたは!』
「ディータよりも、宇宙人さん達の命が危ないんです。この機体だって他にも居るかもしれない、命令を徹底して下さい」

『ディータ……』


 ミサイルを撃てば、迎撃される。レーザーを放てば、回避される。機銃を撃てば、物ともせずに突っ込んでくる。全火力で挑めば――姿を、消してしまう。
血の混じった汗を、操縦席で拭う。ディータは懸命であり、それでいて賢明だった。敵は奇襲型、速度やステルス性は高いが、火力そのものは低い。単騎こそが、最適。
奇襲タイプは、敵の翻弄こそが真価。もしも複数で挑んでいれば、チームワークをかき乱されて、一機ごとの性能が発揮できなくなる。落とされていたかもしれない。

この敵は、一対一で戦わなければならない。リーダーとしての教訓が、実感として発揮されていた。


(動きも早いけれど、それ以上に回避性能が高い……!)


 意外にも、今までの機体の中で回避性能に特化した無人兵器は居なかった。火力や速度、奇抜な性能が多々あったが、回避性能に優れていた機体はデータ上いない。
敢えて言えば尖兵のキューブ型となるが、彼らは行動力に乏しい。数打てば当たる理論で、撃墜を物ともせずに攻撃を仕掛けてくる烏合の衆である。
今回の新型は回避しては隠密行動に移る連続性を持っており、目で追えても動きを掴むのが難しい。だからこそ、厄介極まりなかった。




***






下手に目で追えてしまっている分、翻弄されてしまう。動きに目を奪われてしまって、ついつい視線が走ってしまうのだ。







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2016年12月03日

「To a you side 第十楽章 田園のコンセール 第十二話」予告編

FGO、来週はいよいよ第七章が開幕かな(´・ω・`)+>挨拶






***


 あのガリ野郎から一体どんな本を受け取ったのか妹さんに聞きたかったが、呼び出しを思いっきり食らったので渋々追求を避けた。あの女のせいで、会議が行われる前から疲れてしまった。
入国管理局の管理体制がどのようになっているのか知る由もないが、地元の名士達と夜の一族、夜の一族と時空管理局、時空管理局と聖王教会。横の繋がりがトンデモなくて、暴き立てるととんでもない事になるだろう。
仲介役のアリサに言わせれば俺を主軸とした関係だと豪語しているが、各方面の人間関係にひたすら振り回されている身としては複雑な思いがある。昔のように、ガリやデブの相手をしていればよかった時期が懐かしくもなる。

人間関係の発展をもたらした急先鋒が、わざわざ会議室から出迎えてくれた。

「エイミィから帰還報告は受けていたがひとまず無事で何よりだ、ミヤモト」
「一応執務官服は取り上げられてはいないようだな、クロノ」
「あくまで僕のバリアジャケットであり、任務を行う制服だ。環境は変われど、職務は遂行する気概で望んでいる」

 人を斬る剣士ではあるが、俺とて人間だ。自分の採った行動や選択により、知人の人生が変わってしまったと嘆かれれば気にかける。本人を目の前にすれば、尚の事である。
エイミィが左遷を嘆いていたクロノ・ハラオウンではあったが、別段変わった様子はない。心配と共に懸念させられるのは、やはりかつて海外から戻った時の美由希達の変貌があったからだろう。
仏のような優しい人間でも、環境が激変すれば修羅となってしまう。天国から地獄へ落とされれば、天使も悪魔となり得る。非難は覚悟の上であっても、敵意や殺意を向けられるのは正直キツイ。

護衛役である妹さんが静観しているので杞憂ではあるだろうが、ともあれ変わっていない顔が見れたのはホッとした。会議室へ入室すると、久しぶりの面々が揃っている。

「おかえりなさい、リョウスケ。メガーヌから話は聞いたわよ、大活躍だったそうじゃない。母として、実に鼻が高いわ」
「息子の自慢をしたのは私であって貴方が鼻を伸ばす事ではないわよ、クイント」


「……っ」
「……っっ」




***




「――オヤジまで顔を出しているのはまさか、飛ばされたからではないよな。この件か?」
「協力していた手前本部からは睨みを付けられているがな、今のところは勧告程度よ。この会議の後、お前さんと家族で昼飯を一緒に食うつもりで来た」








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2016年12月01日

「Eternal Advance Chapter 20 "My Home Is Your Home" その29 安穏」予告編

FGO、来週はいよいよ第七章が開幕かな(´・ω・`)+>挨拶






***


 ――目覚めたら猿轡を噛まされた上に、全身を縛り付けられていた。


「モゴッ!?」
『油断大敵だったな、青髪』

 メイア・ギズボーンが目覚めたのを確認して、カイは言葉を書いたメモ帳を突き付ける。口をつぐんでいるところを見ると、少しでも呼吸を減らすつもりなのだろう。
カイが普段着ている上着が無く、メイアの身体に巻き付いていた。手頃な縄がなく、自分の上着で代用したのだろう。その点も、メイアにとって腹立たしかった。
海賊という生業上、縄抜けの技術は必須である。メイアも体得しているが、ド素人が上着で強引に縛り付けてしまえば、縄抜けも何もあったものではない。

人を殴り倒しておいて、カイに悪びれる風はなかった。

『お前には実に申し訳ないが、助けが来るまでそのままで居てもらう。安心しろ、救助が来た段階で解いてやる』
「モゴッ、モゴォ!」
『騒ぎ立てると無駄な酸素を消費して、俺達のみならずカルーアの生存率を下げるぞ』

 メモで指摘されて、メイアは慌ててカルーアを見やる。緊急時に関わらず、すっかり熟睡していた。カイが寝かしつけたのだろう、ひとまず安堵する。
一応の状況は確認したが、メイア本人だけが悪化している事態である。自ら命を断つことを阻止したのだろうが、問答無用すぎて文句の一つも言いたくなってくる。
自殺者への対応としては、ひとまず間違えてはいない。説得に応じないのであれば、力づくで阻止するのも一応は救命に該当する。

本人の意志を無視した行為ではあるが、命には変えられない。賛否両論あったとしても、批判には当たらないだろう。


『状況は理解出来たな、お前は絶対に死なせない。生存率を下げることになろうと、仲間達が助けに来るまで俺達は大人しく待つ』
「モゴゴッ!」
『全員は助からないと言いたいのだろうが、俺はそれでも未来に見切りをつける選択はしない』



***





 ――自分に見切りをつけているのと同意であると、カイはその目で指摘する。






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2016年11月26日

「To a you side 第十楽章 田園のコンセール 第十一話」予告編

エルダースクロールオンライン、チャンピオンP200に達成(´・ω・`)+>挨拶






***


 空条創愛、今では児童養護施設と呼ばれている所でほぼ同時期に引き取られた女である。幼馴染という単純な関係ではなく、合わせ鏡のように影響を及ぼして関係を重ね合った人間である。
仲が良かったと言えるかどうかは、正直定かではない。所詮男と女、ガキの遊びといえど違ってくる。俺は外で遊ぶのが好きだったが、こいつは中で静かに過ごすのが好きであった。何から何まで好みが違っていた。
一緒に居たというより、常に肌で感じていたと言うべきか。忍とはまた違う縁で、こいつはいつも視線の片隅にいた。話し、遊び、飯を食い、風呂へ入り、寝る。日々の生活の中に、お互いがいたのだ。

俺は乱暴者で嫌われており、こいつは無感情で好かれていなかった。男なんて粗忽者は受け入れられず、女なんて不細工は弾かれる。だからこそ俺達は、一人を満喫することが出来ていた。


「昨日の今日でお前が来るとは、よほど暇だったのか」
「ええ、忙しい日々が続いていたので少しの間休むことにしたの。見ての通り此処で本を読むついでに、貴方と会ったのよ」

 普通の女であれば照れ隠しだと異性の心をくすぐってくれるが、こいつの場合多分本当なので厄介だ。あの母親にだって今日、此処へ来ることは言っていない。俺と会えたかどうかは、分からないのだ。
結果として各国の外国人達に囲まれる始末となったのは実にざまあないが、あれ以上騒がれると俺まで迷惑を被るので施設見学は中止。妹さん達に外国人達を丁重に追い払って貰い、休憩室で二人きりになった。
男と女、二人きりになっても全く動揺も何もしない。匂い立つほどの美少女となった過去の女を前にしても、多少の驚きはあっても感慨はなかった。相手だって、似たような心境だろう。

休憩室に設置されていた自動販売機の前に立つ。

「アイスストレートティーをお願いするわ」
「自分で買え」
「今自動販売機の前に立っているのは、貴方よ」
「俺が買った後で、勝手に買えばいいだろう」

「私に買わせたいのかしら、亭主関白ね」

 涼しげに微笑まれた、実にムカつく。ガリガリだった頃はまるで女のような性質の悪いジョークだと馬鹿にしてやれたのに、美人になってしまうと男が負けになってしまう。不愉快な生き物になりやがった。

「買ってほしいなら、小銭を出せ」
「いいわ、千円札で頬を引っ叩いてあげる」
「何故、無駄な攻撃を入れるのか」
「男の夢だと枕元で言っていたでしょう、叶えてあげる」

「札束を用意できる身分になってから言え」

 ちょっと話してみて分かったが、全然変わっていない。海鳴へ来て随分と色々な個性を持つ人間達と出会ったが、ここまで性質の悪い女は居なかった。性格の悪さは居たが、性質が悪いと手に負えない。
基本的に同種の人間なので、ジャブの応酬になってしまう。不毛に傷つけ合って、互いの自尊心を守る馬鹿共なのだ。俺は男だから別にいいが、見た目がいい女がやると極悪である。
憎たらしいからホットコーヒーを買ってやると、あろうことか俺の分である日本茶を奪い取って飲み出した。口をつけた奴の勝ち、孤児院ルールを熟知した汚い手段だった。

間接キスなぞ上流階級の無作法とばかりに奪い返せるが、単純にもう量が減っているのでやめておく。コーヒーだって別に嫌いじゃない、熱いけど。


「今日はひたすら忙しいから、お前と遊んでいる余裕はないぞ」
「かまわないわ、また会えるもの」
「……まだあの孤児院から出ていないのか」




***





「あの孤児院はもうないわ。お母さんは移設と言ったのでしょうけど、実質は多額の資金援助と支援を受けた再建よ」






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2016年11月19日

「To a you side 第十楽章 田園のコンセール 第十話」予告編

エクステラ、プレイ中(´・ω・`)+>挨拶






***


 ――「ガリ」というアダ名の由来は実に単純で、あいつがガリガリだったからだ。

俺が引き取られていた孤児院は、 安定した財源がない中での施設運営だったのは確かだ。ガキ共の衣食住の確保だけで精一杯という施設で、裕福な暮らしなど到底見込めなかった。
学用品の不足も目立っていた悲惨な暮らしだったが、決して栄養のない食事だった訳ではない。最低限の暮らしは担保されており、実際俺を含めた他のガキ共はそれなりには成長していたのだ。

そういう意味では、あいつだけが"特別"だった。針金のようにやせ細った手足、青ざめた皮膚、頬が削げた顔、骨と皮だけだった身体――ガイコツと呼ばれていたのを覚えている。

一応言っておくが、孤児院側から迫害を受けていたのではない。同じ子供達から、イジメを食らっていたのでもない。院長でもない分際で、孤児院を取り仕切っていたあの母親が子供への虐待を許さなかった。
本人に問題があったのは事実だろうが、少なくとも病気の類ではなかったと思う。肉体的には大いに異常ではあったが、診断が困難で栄養補給も芳しくなかった。食こそ細いが本人は食べていたのに、肉がつかない。

こんな話を聞いたことがある。家族に愛されないで育った子供というのは、家族に恵まれた子供と比べて発育が悪くなるケースがあるらしい。愛情不足のストレスで、成長ホルモンのバランスが崩れてしまうのだ。

更に性質が悪い事に、俺と同じ捨て子の分際で俺より遥かに頭が良く、俺より早く他人に見切りをつけていた。誰に何をどう言われようと、何と思われようと一切かまわず、孤児院の中で一人生きていた。
あの母親は教育には厳しい分、育児にも厳しい。本人の主義主張には関与せず、尊重した上で人生を見極める、実に舵取りの難しい育児を行っていた。あいつの個人主義も修正されず、身体面での配慮に徹底されていた。
ガイコツなんぞと呼ばれるのも傍から見ればイジメなのだろうが、本人が全く気にしていないのだから、イジメとはならない。だからあの母親も粛清まではせず、睨みを利かせるのみだった。
こういうのは実に厄介な問題で、角に取り締まってしまうと悪化する危険性がある。子供の自主性も損なわれてしまう怖さがある。だから呼び名まで不要に鑑賞せず、言われるがままにさせていた。


――当時の俺にとって、こうした背景は死ぬほどどうでもよかった。


「おい、ガリ。めしをのこすのなら、おれにくれ」
「いくらだす?」
「ただめしなのになぜかねをとるんだ、こら」
「わたしのものであって、あなたのものじゃない」
「くわなければごみじゃねえか」
「わたしたちなんて、しょせんごみ」
「そういうむずかしーはなしはどーでもいいからよこせ、ガリ」
「……ねえ」
「あんだよ」

「どうして、わたしをガリとよぶの?」

「やせっぽちじゃねえか」
「みんなはがいこつとよぶ」
「がいこつなんて、きもちわるいよびかたできるか」
「……きもちわるい?」
「ふつうにきもちわるいぞ」
「そうじゃない。わたしをそうよぶのは、きもちわるいの?」

「そりゃそうだろう――"おんな"をがいこつなんてよべるか、きもちわるい」

「……ねえ」
「なんだよ、もう」

「これ、あげる」
「おっ、くれるのか。いただきまーす」



***







「おとなになったら、はらってね」






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2016年11月16日

「Eternal Advance Chapter 20 "My Home Is Your Home" Action28 屍鬼」予告編

来週多忙により、ヴァンドレッド小説はお休みさせて頂きますm(_ _)m>挨拶






***



「エズラはレーダー室へ、ナビゲートチームと協力してポットを探すんだ」


 カイとメイア、カルーアの三名が行方不明。事が発覚した後は迅速かつ的確に行動に移す面々だったが、関係者であるエズラだけが半ば取り残されていた。
言わずもがな、カルーアを危険に追いやったカイとメイアを恨んでいない。真相は不明であっても、彼らがカルーアに危害を加えるなんてありえない。
こうなってしまったのは、母として至らぬ自分の責任。自分への反省と後悔、仲間達への感謝とも合わさって、心は浮き沈みを繰り返す一方であった。

そんな彼女に、副長のブザムは命を下した。私情ではなく、任務として我が子の探索を行うように命じたのである。

「は、はい……!」

 気遣われている事を承知の上で、感謝と共に受諾する。心の整理は今も付いていないが、戸惑ってばかりではいられない。
同じく命令を受けたナビゲートチーム、ユメやピョロも似た心境であった。他の皆から背中を押されながらも、有効的な手立てが打てず戸惑っている。
分からないのであれば、ともかく行動に移して探せばいい。けれど彼らが恐れているのは、結果であった――発見できなかったという結果も、最悪ではあるのだが。


発見が遅れることの無駄も同じく、怯えている。


(うう、一体何処に居るの……ソラはいつまで時間をかけているのよ!)


 時間を無駄に出来ない。廃棄処分の脱出ポットであれば、エネルギーも酸素も不足しているだろう。時間がかかってしまうと、酸欠で死んでしまう。
優秀なブリッジクルーであるエズラも、その可能性には気付いている。そして三人の中で一番早く死ぬのは、赤ん坊のカルーアである事も。
同乗するカイやメイアが必死で救護を行うだろうが、焼け石に水だ。元々の酸素量が不足しているのだから、早いか遅いかの違いでしかない。



***






命を受けても悩んでしまう面々を前に、ポニーテールの少女がブリッジに飛び込んできた。








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2016年11月12日

「To a you side 第十楽章 田園のコンセール 第九話」予告編

エクステラ、購入しましたぜ(´・ω・`)+>挨拶






***


この度ミッドチルダより遥々参られた新しい友人達との出会いを祝して、ささやかではありますが親睦会を開催させて頂きます――はいそこ、乾杯前に飲んだらあかんよ」
「ものすごくズバリと俺を警戒してやがったな、貴様」

 入国管理局では何かとゴタゴタはあったが、一応無事に日本への帰国を許されて家に帰ってこれた。忍の家なので、我が家とは舌が避けても言いたくない。本人に聞こえれば、ガッツポーズを取りやがるからな。
入国管理局での派手な出迎えで予想は出来ていたが、八神家の連中にも俺達の帰国日は伝えられていたようだ。手荷物を置いて一息ついたところで、こうして月村邸のカフェテリアへ全員集められてしまった。
音頭を取っているのは、八神家の主である八神はやて。足が不自由な少女だったのだが、家族も増えて生き甲斐を取り戻し、熱心に足のリハビリに励んで今では支え無しで立てるようになったらしい。

三ヶ月で自分の足で立てるようになったはやてと、三ヶ月で自分の剣を捨ててしまった俺。時間の流れは平等でも、時間の過ごし方は違うのだと痛感させられる。


「ローゼちゃんの就職も決まり、アギトも自分の人生を取り戻したというめでたき祝辞。今晩は盛大に盛り上がって、皆さんの輝かしい門出をお祝いしたいと思います」
「……今日はやたらテンションが高いな、お前」
「良介こそ、一番の功労者やんか。辛気臭い顔をしとらんで、もっとニコニコ笑おうや」

 うーん、殴りたい。はやてに悪気がないのは分かっているのだが、俺としては苦労の方が多かったので気分は微妙である。特にあのアホのせいで、三ヶ月も必死だったという徒労感が半端ない。
考えてみれば、俺自身は特に報酬を手に入れられていない。聖地における権力は手中に収めたかもしれないが、"聖王"陛下は権利よりも義務の方が大きい。神様なので、好き放題出来ないからな。
反面ローゼは手に入れた自由を満喫しているのかと思うと、尚更腹が立つ。あいつも救世主という立場を背負っているが、基本マイペースなアホなのでのびのびとやっているに違いない。

ともあれ一応祝いの席であるのだから、辛気臭い顔をするのはやめておこう。


「はやてさんや」
「なんだい、だんなさん」
「祝いの席であると言うのに、アルコール類がございませんぜ」
「やだねえ、だんなさんは未成年じゃないですか」
「今夜は無礼講じゃありませんか。固いことは抜きにしましょうぜ」
「子供達の前ですよ、だんなさん」
「大人のいい飲みっぷりを見せてやりたい親心ってもんですぜ」
「あらまあ、なかなかのダメ大人ぶりですね、だんなさん」

「――こういうコントが始まったら長引くから、適当に聞き流していいよ。何の中身もない会話だから」
「お気遣いありがとうございます、妻殿。ですが我らは騎士、何時いかなる時でも陛下の御声に耳を傾ける心構えです」



***





「あいつの顔に皿を投げるのも効果的よ、すずか。正気になるから」
「大丈夫だよ、アリサちゃん。慣れているから」






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2016年11月10日

「Eternal Advance Chapter 20 "My Home Is Your Home" Action27 華霊」予告編

エクステラ、発売>挨拶






***



"メイア"


 名を呼びかけられて、メイア・ギズボーンはすぐに目覚めた。失われた意識の間で、彼女は目覚めてしまった――夢を、見ているのだと。
声は、優しかった。声が、愛しかった。声に、慈しまれていた。誰よりも優しく、誰よりも温かい。だからこそ、彼女は気付いてしまったのだ。

これほど優しい世界は、夢の中でしかありえない。



"メイア、オーマはね……メイアが嫌いだから、叱ったんじゃないの"


 覚えている。まだ現実を何も知らない子供時代、イタズラをしてひどく叱られた。とても悲しくて、とても悔しくて、とても苦しくて、泣き喚いてしまった。
家の片隅で泣き震えていたメイアを、声の主――ファーマは、励ましてくれた。気遣ってくれた。それが嬉しくて、それがとても申し訳なくて――

やはり、泣くしかなかった。


"貴女に、分かってほしかったのよ"




***






 ――ああ、そうなのだろう……だから、あの男は自分を殴ったのだ。






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2016年11月05日

「To a you side To a you side 第十楽章 田園のコンセール 第八話」予告編

シン・ゴジラ、見てきました。これでネタバレもオッケーですぜ(´・ω・`)b>挨拶





***



 問答無用で叩き切って、夜の一族の姫君達との対談を強制終了。後悔どころかむしろ清々しい気持ちで、会議室を後にする――通路の奥から猛突進してきた、綺堂さくらを見るまでは。
異世界という広大な世界を経てもなかなか巡り会えない美人キャリアウーマンから、ドロップキックを出会い頭にお見舞いされた俺の気持ちをどう表現するべきか。憧れの女性が、変貌してしまった。
魔龍や異教の神の攻撃をものともしなかった剣士が、為す術もなく顎をふっ飛ばされて転がされる。痛いというより、凄まじい衝撃で脳が猛烈に揺らされている。ヒールで蹴られなかったのが、せめてもの慰めか。

カツカツと思いっきり音を鳴らして歩み寄られて、知性に磨かれた美貌が眼前に迫り来る。

「おかえりなさい。待っていたわ、ええ本当に」
「ま、待ち望んでいた人間にする仕打ちか!?」

「待ち焦がれていた女性にする仕打ちではないでしょう。つい今、私の所へ猛烈な抗議があったのよ」


 お、おのれ、あいつら……俺に直接言っても暖簾に腕押しだと悟って、俺の仲介者にクレームを投げやがったな。実によく俺を理解している抗議のやり方に、愛らしさより憎たらしさを感じる。
套路のど真ん中で正座させられて、長々とお説教。聞き苦しい説教は割愛するとして、要約するとあの女共は俺が何時帰ってくるのか、都度綺堂さくらに圧力をかけていたようだ。そんなの、分かるはずがないのに。
そう考えると定時連絡くらいするべきだったかもしれないが、聖地での勢力争いが大変過ぎてそれどころではなかったのだ。三ヶ月で帰ってこれたのは、奇跡的であると理解して欲しい。

俺がそう願っていたからではないのだろうが、綺堂も単純に鬱憤をぶつけるだけの女ではなかった。一通り言った後、深く嘆息して俺を立たせる。


「何にしても、無事に帰って来てくれてよかったわ。忍やすずかの元気な顔も見れて、とても安心したもの」
「本当に申し訳ない。大事な身内を預かっていたのだから、連絡くらいはするべきだったな」

「その点についてはその通りだから、きちんと反省してね。貴方が面会している間に忍達から話は聞いたけれど、目的は達成出来たようね」
「色々後処理や課題は残っているけれど、当初の目的は無事に達成できた。仲介者のあんたには申し訳ないけど、全面解決ではないのでしばらくは往復になると思う」

「……こんな大袈裟な施設が建造された時から、覚悟はしていたわ。貴方も何かと複雑な立場に立たされたようね」

 綺堂さくらの声に嘆きこそあれど同情や憐憫がないのは、立場が違えど役割そのものは変わらないのを分かっているからだろう。そう、役目が増えただけで役割は変わっていない。
そもそも夜の一族と関わった時点で、世界規模の事情に巻き込まれているのだ。あのお姫様達も各国の要人である、付き合っているだけでも世界事情に触れる事になってしまう。一般人には容易く戻れない。
"聖王"陛下という役目は、多くの人達と関わるという役割に支障はない。新しく異世界という仕事場が増えただけで、今後も引き続きあらゆる事情や課題と向き合っていかなければならない。

面倒をかけてしまうという意味では、さくらにとっても役割としては変わらない。苦労をかけてしまうが、俺としても頭を下げるしかない。


「話すべき頃は沢山あるけれど、貴方も帰って来たばかりで疲れているでしょう。ノエルが車を用意しているから、今晩はもう家に帰って休みなさい」
「一応聞くけど、その家というのは忍の家のことだよな」
「他に何処へ帰るというのかしら?」
「いや、今更過ぎるけどあんたの可愛い姪っ子がいる家にいつまでも寝泊まりしていていいのか」

「三ヶ月も可愛い姪を二人揃って連れ出された時点で、もう何もかも諦めたわ。それに婚約者も愛人も居ながら、容赦なく連絡を切る貴方のその不動の精神は信頼しているわよ」

 昔は霹靂させられていたさくらも、今ではもう平然とした顔である。女関係にだらしがない男ではなく、女に興味がない男だと思われているようだ。俺としては連中を異性と認識するべきか、大いに怪しいのだが。
容姿は抜群なのだが、一癖も二癖もある女共だからな。人間に平均なんぞありはしないが、俗に言う一般的な女性というものが俺の周りには存在しない。那美は比較的まともだけど、退魔師だから別枠である。
しかも敵に至るまで、怖い女が多いのだ。聖王教会騎士団団長殿のような、正当な強者と戦っていきたい。少なくとも、喉に噛み付いてくる龍姫なんぞもう御免である。

事後処理はさくらに任せるとして、ひとまずこの入局管理局での一連の手続きはようやく終わった。俺が対談している間に、エイミィ達が済ませてくれたようだ。

事務手続きはアリサが行い、妹さんが現地の護衛チームと連絡を取ってサポート体制を再編成。例の忍者さん達が俺の留守中、海鳴で情報及びセキュリティネットワークを入念に張り巡らせてくれたようだ。
異世界より連れてきたセッテ達も管理局への諸手続きを行って、現地滞在が承認された。教会の紹介状は、驚くほど効果が高い。身元保証人が聖女様というのであれば、何も言えやしない。
俺のもっとも懸念すべき母親は、どうやら俺が対談中にシュテル達について色々相談に乗っていてくれたらしい。驚くほど親身になって、俺の子供となる子達の保護と世話を約束して帰っていった。
子供まで引き取ると言ってしまった以上、渋々ではあるが保母であるあいつの世話にもならなければならないだろう。うるさく言われない内に、俺から後日連絡をとっておくか。


そしてようやく、実感が伴わなかった帰郷が行えた――真夜中で、全く町並みが見えなかったけど。


***







「……また明日だな」
「……うん、帰ろう」








神姫プロジェクト、プレイ中。ID「10912599」、よろしくお願いしますφ(..)



ある5,500t級軽巡洋艦のさらなる改装を今秋中実装予定!


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posted by リョウ at 20:00| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする