2020年04月22日

「To a you side 第十一楽章 亡き子をしのぶ歌 第百一話」予告編

新刊、完成いたしました。5月のエアコミケで出展予定です>挨拶




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 聖王のゆりかご艦尾後部に保管されている駆動炉は、言うまでもなく重要な施設である。
駆動炉本体は非常に大きな赤い結晶体が動力源となっており、巨大な空間に保管されている。この駆動炉を守る為に用意された施設区域と言い切れる。
レヴィを苦しめている航空戦力さえも艦内で運用することが可能で、上下左右問わずに戦力を惜しみなく投入できるスペースが用意されていた。

そうした空間のど真ん中で、レヴィは腫れた拳に息を吹きかけている。

『フー、フー、あー痛かった。ボクの超強力な必殺技をぶつけてもヒビしか入らないなんて、ずるーい!』

「……まあその為の施設だからな、あそこは」
「理不尽過ぎる」

 駆動炉をゲシゲシ蹴りながら文句言っているレヴィをテレビ画面で見ながら、リインフォースと俺はしみじみと感想を呟いた。
本来であれば我が子の悲劇を悲しむべき場面なのだろうが、本人が底抜けにポジティブなので同情する気持ちが湧いてこなかった。
ゆりかごを作った製作者に怒られそうな発言を連発していて、本来であれば敵同士である筈のリインフォースと思わず観戦してしまっていた。

そうこうしている内に、事態は動き出す。

『むっ、何かうるさいのが鳴ってる。何だよ、今ボクが真剣に悩んでいるのにさ!』

「……そりゃあ、非常警報の一つも鳴るだろうよ」
「大事な施設を壊そうとしているからな」

 一応ヒビくらい入れられたので、損傷を与えたと言わんばかりにゆりかご艦内に警報が鳴り響いた。
規模を伺う限り恐らく全域ではなく、レヴィが現在暴れまわっている艦尾後部に危険を知らせているのだろう。本人、壊す気満々だしね。
どうやら結晶体に攻撃が加えられると、自動防衛システムが稼動するようだ。今まで対応に戸惑っていた航空戦力が一斉に動き出した。

上空から爆撃が思う存分投下されて、レヴィは慌てて回避行動に入った。

『ちょ、ちょちょ、ボク攻撃できないんだけど!? 何するのさ、おまえらー!』

「殺す気満々だな」
「居直り強盗に近いからな」

 駆動炉を守る防衛システムはイリス本人の固有戦力だけではなく、ゆりかご艦内に元々あった警備戦力も投入されているようだ。
爆撃の規模は圧倒的で、流石のレヴィも文句をいうだけではなく、必死に回避を行っている。この点については、レヴィの戦闘スタイルが有効に働いていた。
スプライトフォームは防御力を犠牲にしているが、機動力には長けている。直撃するとまずいのだが、本人は向上した機動力で素早く攻撃を躱していた。

幸いにも広い空間なので、逃げ場には困らない。単機で突撃したのも功を奏している。レヴィ一人であれば、どうにか対応できていた。

『そうだ、いいこと思いついた。むふふ、これならどうだー!』

 ――逃げまくっていたレヴィがふと思いついたように顔を上げると、ニンマリしてUターンする。
逃げていた敵が急に戻ってきたので航空戦力も狙いを定めるのが難しく、一瞬ではあるものの時間の猶予を許してしまう。
レヴィはその隙に一目散に駆けていって、先程攻撃を仕掛けていた駆動炉へと舞い戻って、素早く巨大な結晶体の影に隠れてしまう。

……あいつ、まさか――


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『ふっふっふ、さあボクを攻撃してみろ。お前達の大事な駆動炉も壊しちゃうぞ、ウッシッシ』

「人質を取るとは、さすがお前の娘だな」
「うおおおお、何だこの恥ずかしさ!?」




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posted by リョウ at 22:49| 大阪 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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