2020年04月01日

「To a you side 第十一楽章 亡き子をしのぶ歌 第九十八話」予告編

コロナウイルスが流行っていますので、皆さんご注意を>挨拶





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 ――こんなシナリオだったか、この映画?

ゆりかご上空より襲いかかってきた『イリス』が、部隊の指揮を取っていたオルティア副隊長を串刺しにした瞬間を目の当たりにして、まず思ったのが驚愕よりも疑問だった。
記憶喪失なので覚えていないのは、無理もない。最初からこのようなシナリオだったのだと断言されれば、反論の余地はない。だがそれでも、首を傾げてしまう。

どんな時でもこんな自分に寄り添ってくれている最愛の人に、確認を取ってみる。

「この映画、ここから大逆転が始まるシナリオじゃなかったか」
「何を根拠にそう思うんだ」
「根拠がないから、根拠がありそうなお前に聞いている」
「なるほど、お前にとって身近な女性が私であるという事だな」

 何気ないやり取りに喜びを感じている女性が、愛おしく思う――映画の中は壮絶な展開なので不謹慎というか、場違いかもしれないが。
基本的に平和を愛するリインフォースだが、突然の不幸にも驚いた様子を見せない。彼女にとってはブラウン管の向こう側でしかなく、現実ではないと思っているからだろう。
映画を純粋に楽しんでいるとは言い難いが、魔法少女物の映画に一喜一憂している男が正常かどうか問われると、若干自信はなかった。いい大人が、何を喚いているのだと。

幸いにもうちの奥さんはその手の趣味には寛大な人なのか、特段目を尖らせてはいない。

「イリスは先程ユーリに敗北していた筈だ。戦意を失っていたように見えたぞ」
「逆上した可能性がある。人間、追い詰められると何をするか分からないぞ」
「もっともな言い分だけど、自暴自棄になった奴が冷静に指揮官狙いを決め込めるもんか」
「見事なダイレクトアタックだったな。主人公勢が断然有利だったが、これでまた戦況は分からなくなった」

「……なんか妙に冷静だな、お前」
「私はこの永遠が少しでも長く続くことを、心から願っている。映画が長引いて、お前が楽しめるのであればそれでいい」
「ま、まあ、確かにこれで先行きは分からなくなったけど……」

 ――おかしい、何かが絶対におかしい。記憶を失っている段階で、変も何もないのだが。
日常的な記憶は何も失っていないのに、思い出だけが完全に消えている。自分が誰なのか、他人とはどんな存在だったのか、思い出せない。
自分にとって大切な人は、リインフォース一人だけだ。だから彼女と二人きりであるこの世界は完成されており、完結されている。

映画をのんびりと他人事のように見ていられるのは、正に自己完結しているからだ。



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「リインフォース、少し話さないか」




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posted by リョウ at 23:11| 大阪 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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