2016年12月24日

「To a you side 第十楽章 田園のコンセール 第十五話」予告編

アンケート、終了。皆さん、ありがとうございました>挨拶






***


 うちの騎士団は精鋭揃いだが、欠点とまでは言い切れない短所がある。使命感と責任感が強すぎるあまり、完璧に任務を果たせないと失敗だと思い込む点である。団長を務めるセッテに早速、盛大に頭を下げられた。
ジェイル・スカリエッティの最高傑作とまで呼ばれる戦闘機人達は能力がずば抜けて高い分、求められる完成度も己の中で際立っているらしい。全員揃って土下座せんばかりの勢いで、落ち着かせるのが大変だった。
肝心の俺自身は驚きこそあったが、混乱はしなかった。覇権をかけて争った聖地での白旗活動を通じて、リーダーとしての心構えが出来ている――だけではなく、この入国管理局を建築した者達を信じていたからだ。
"聖王"陛下を神とする聖王教会、クロノ達が所属する時空管理局、世界の覇権を握っている夜の一族。この三大勢力で守られた施設内で、子供達を誘拐する事件なんぞ起こせる筈がない。

剣の意欲を失った今では自分も半ば信じられなくなりつつあるが、生死を共にした仲間達の事は自分以上に信じられた。

「オヤジさん、ガキ共が居なくなったと聞いたんだがどういう事なんだ」
「悪いな、騒がせちまって。俺が書類手続きで目を離した隙に、全員揃って何処かへ行っちまったんだ」
「全員ってあんた……何人、連れてきたんだよ」

 妹分が出来てしまうのは半ば諦めたが、集団となると面倒が増えるので盛大に困る。幾つかの関連施設から保護したと聞いて嫌な予感がしていたんだが、どうやらまとめて引き取ったらしい。
自分の遺伝子より生まれた子供だからといって、そこまで博愛主義を発揮しなくてもいいと思うのだが、血の繋がりさえないシュテル達を四人我が子とした時点で説得力は皆無に等しかった。
ゲンヤの親父の反応から察するに、事態はそこまで深刻でもないらしい。やはりと言うべきか、この入国管理局内で誘拐事件が勃発した気配はなかった。表立って騒ぎにもなっていないしな。

何よりここは治外法権下に等しいが、管理外世界である海鳴の中だ。平和な田舎町で子供を襲うアホはいない。春先に出た通り魔は――自分が、成敗した。

「オヤジさんのその顔を見る限り、今回の騒動について心当たりがありそうだな」
「何しろほんの少し前にも一度、行方をくらましやがったバカ娘が居たからよ……幸いにも、メガーヌ捜査官が保護して送り届けてくれたおかげで事無きを得たんだが。
クイントがきつくお灸を据えて反省はしていたんだが、口を開けば兄貴の英雄伝を我が事のように自慢しまくっていたからな。他の姉妹達が、えらく羨ましがってたんだよ。

こういう憧れってのは女よりむしろ、俺らのような男に心当たりがあるだろう。子供なりの冒険心ってやつよ」

「ま、まあな……ガキの時分では、外の世界に飛び出したくなるからな」



***




 すまない、オヤジ――今の俺がまさに、その冒険心をこじらせている最中なのだ。
何しろ孤児院を脱走してまで、剣を片手に放浪している最中だからな。オヤジの指摘がグサッと、俺の胸に突き刺さった。







神姫プロジェクト、プレイ中。ID「10912599」、よろしくお願いしますφ(..)


劇場版の評価が気になる(´・ω・`)


→私のHP




とらいあんぐるハート3×魔法少女リリカルなのは本『To a you sideシリーズ』、通販中(´・ω・`)+
posted by リョウ at 12:16| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/445203827

この記事へのトラックバック