2016年05月07日

「To a you side 第九楽章 英雄ポロネーズ 第七十七話」予告編

GWも休日出勤、忙しなく働いておりますφ(;..)>挨拶





***


 戦場のど真ん中、噴煙を上げる戦車に突き刺さっている白き旗。苛烈な戦場には場違いな白旗が戦風にたなびいており、血潮を上げる戦士達の脅威として戦況を延々と圧し続けている。
各局面で血と泥に塗れている戦場の中で、旗は高潔な純白で飾られている。砲弾も魔弾も着弾せず、強者達の誰もが手出し出来ない。平和の象徴は、戦火を抑圧せんと主張していた。
初めて掲げた白い旗を、誰もが皆嘲笑した。降伏の証だと馬鹿にされ、恭順の姿勢だと罵られる。悪党共は哂い、強者達は嗤い、権力者達は嘲笑い、弱者達まで笑った。ひ弱であると、神様も呵っていただろう。

聖地に生きる者達に笑われながら、彼女達は誇りを胸に騎士である事を誓った――その微笑みが、本物になることを信じて。


「聖王騎士団団長、セッテ。陛下の命を受け、貴方達を殲滅する」


 絶望と悲しみの海から生まれ出た、召喚獣。地獄の底から溢れでた巨大昆虫は群れを成して、凛々しい騎士服を着た小柄な少女の元へ押し寄せてくる。数の暴力は壮観であり、圧倒的であった。
地を鳴らし、大地に吠え立てる彼らを、セッテは無感情に見つめている。機械的でありながら、人間的な感情に燃えている少女。俺の敵であると断定したのであれば、如何なる情も向けようとはしない。
自分の能力に対する過大評価も、敵の暴力に対する過小評価もない。彼女に在るのは自分の中にある信仰心であり、敵への敬意であった。戦場に立つ以上、自分と敵の間に上下はないのだと律している。

可憐な少女には過ぎた、巨大な刃を雄々しく掲げた。


「IS発動、スローターアームズ」


 戦闘機人であるセッテの、先天固有技能。ブーメランブレードと呼ばれるセッテの固有武装、手に持っている長いブーメラン状の刃の扱いと制御を行う為の能力であると本人が申告してくれた。
本来の用途は打撃武器ではあるのだが、高速回転時は切断能力を有している。ブーメランブレードを投げて使用した際、軌道を自由に変化させる事も可能で、小さな体格の少女でも能力で自由自在に扱える。
妹さんより借りた漫画を参考に、黄金とも呼べる美しい軌跡を描いて地雷王を両断。戦闘機人である彼女だからこそ可能な、完璧な計算に基づいた投擲術。修行により、最大4本を同時制御することが可能となった。

恐るべきは、バリアブレイク性能。完璧な計算による投擲術は正確無比な機能となって、防御や幻術を無効化して敵を両断する対人殲滅戦向け能力へと進化を遂げたのである。

魔法であろうと、能力であろうと、強大な力には精密な構成が構築される。雑多な人間には不可能でも、戦闘機人であれば超精度な分析が行えて綻びを検出。完璧な投擲術により先を斬り、点を穿つのだ。
ブーメランが持つ元来の弱点である投擲についても、この能力は完璧に補足している。地雷王の大群を一直線に切り裂いたブーメランブレードは、簡易転送の技能によって手元に呼び寄せられた。
ブーメランブレードを手に取って、セッテは遠距離から伺っていた俺を見つめ返す。相当な距離があるのに容易く察していたらしい、戦場のど真ん中で最敬礼してトランシーバーを手にする。


――トランシーバー……? あれっ、俺の腰から呼び出し音が鳴っているぞ!?


『このトランシーバー、何時俺に持たせたんだ!?』
『……』
『護衛を目的に、妹さんが仕込んだ!? 何時からそれほど仲良くなったんだよ!』
『……』
『ノアの排除!? いやいや、こっちは大丈夫だから目の前に集中してくれ!』



***




"我が騎士達よ。地雷王を、殲滅せよ!"

"かしこまりました、陛下!"





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posted by リョウ at 11:56| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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