2016年02月13日

「To a you side 第九楽章 英雄ポロネーズ 第六十五話」予告編

推薦して頂いたFollout ニューベガスに手を出してしまいました。デスクロー強すぎて北に行けない_| ̄|○>挨拶





***


 ベルカ自治領において、聖王教会騎士団の存在は国土安全の保障であった。聖騎士は別格にしても騎士団長の強さは治安の保証であり、騎士連隊を率いる部隊長は聖地の安全を確保する存在であった。
大規模かつ精鋭を誇る時空管理局でも一目置かれており、血統上であるこの基地で行われる共同訓練は単なる教練ではなく、ミッドチルダとベルカの強さを確立させる為だと断言出来る。
天才の名を欲しいままとした、魔導師ランクS。聖地で名を馳せていた騎士二名が、無名の少女に敗れ去った。たった一撃、竜の鉤爪が振るわれて騎士の命運は絶たれたのである。

次元世界中が見守る戦場で起きた大反撃に、唖然呆然とする観客は――あろうことか、一人も居なかった。見目麗しくも痛々しい少女の勇姿を、世界中が歓喜と熱狂で祝福したのだ。

自嘲する。意外に思っているのは他ならぬ自分であり、管理外世界の弱者。レベルの違う戦いと思っているのは自分一人であり、広大な世界ではあれほどの戦闘であっても見応えのある『決闘』なのだ。
天下無双と嘯いていたあの頃の自分が、泣きたくなるほど愚かしい。見渡せばキリがないほど世界は広く、目眩がしそうなほどに奥深い。少女の強さは人外であっても、例外ではないのだ。
自嘲はしたが、自虐はしていない。自分の弱さは分かりきっている。弱いと分かっているのなら、強くなる努力をすればいい。強くなれないのなら、強い人達と繋がればいい。妹さんの強さもまた、俺と繋がっている。

正直なところ、少しだけホッとしている。飲んだ瞬間急激に強くなる、不正の次はドーピングのクレームが来る心配をしてしまった。自分の血を飲んだので、検査されても痛くも痒くもないが。


「我が陣形に対し、実力で捌こうとする囲いの相手に対しては無事押さえ込めた。単純な捌き合いではそろそろ観客も退屈されるだろう、クアットロ」
「相手に攻めさせて、その反動で駒を捌くなんてのは常道ですものね――王女様ー、回復しますのでお下がりになって下さいな」

 敗北を認めた以上、一つの態度であろうと敬意を払うのがクアットロの基本姿勢である。俺の護衛であろうと欲目で見ない彼女が、かの者こそ王女であると敬称する。実力を認められた証拠だった。
雇い主以外であろうと相手を立てる礼節もまた、王女の器。ギア4を解除した妹さんはクアットロの呼びかけに頷いて、攻防の陣より撤退。ユーリの加護を受けて、回復に務めた。
惜しまぬ賞賛はあろうと、妹さんには別段声をかけなかった。強さの秘密を探る事も、強さを見せた潔さの事も、強さで相手を圧倒した事も、何も言わない。妹さんも何も望まず、敵を退けて息を吐いた。

彼女のおかげで、俺は大将の座に今も君臨している。現在であることを示すことこそが、護衛である彼女への礼儀であった。


***






「皆、よく持ち堪えてくれた。これより、中飛車の型へ移行する」
「心得ました、陛下」







空母間人間関係における二航戦の二人だけで完結してる感は異常


→私のHP




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ジャンル:とらいあんぐるハート3×魔法少女リリカルなのは本
posted by リョウ at 14:03| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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