2015年10月03日

「To a you side 第九楽章 英雄ポロネーズ 第四十六話」予告編

『うたわれるもの 偽りの仮面』、帝都に到着(´・ω・`)>挨拶














***

 戦いで傷を負えばすぐに手当するのは戦士として常識だが、習慣として身に付いたのはフィリスの説教だった。傷付く事が習慣付いているというのは、何とも悲しい弱者の宿命だった。
少しでも傷付けばフィリスの怒った顔が思い浮かんで、慌てて応急処置を施す。プロの傭兵相手に深手を負わずに済んだのはガキンチョのおかげだった。緊急を要する事態だが、慌てず急いで処置。
他人との交流を重んじるようになって、やらなければならない事が増える一方。何を優先するべきか、考えるよりも先に行動する事を最優先に行動を開始する。妹さんとファリンが、戻って来ない。

妹さんとファリンで二人、こちらも俺とがきんちょで二人だ。

「エレミア、我が悪の組織は実力成果主義。ガキンチョであっても実力があるのならば、高く評価して相応の任務と報酬を与える」
「ふっけばいんさんよりつよいですもんね、うち」
「ほざきよるわ。斯様な大口を叩く貴様に重要な任務を与えよう。俺はメイド服の少女ファリンの救援に向かうので、貴様は我が護衛の救援に向かえ」
「いーですけど、ほうしゅうとしておねがいごとをきいてください」
「ほう、貴様の願いは何だ」

「うちのともだちをさがすのを、てつだってください。まっててもぜんぜんこえへんので、ふっけばいんさんがさらったとおもってます」
「探せと言いながら、何故言及するんだよ!? 後で探してやるから、早く妹さんを助けに行ってやってくれ」
「りょーかい」
「悪の組織の返礼を間違えるな!」
「いー!」

 適当に言ったのに、何故か一戦闘員の返答を正しく述べてエレミアは妹さんの救援に向かった。この采配を決めたのは思いつきではなく、れっきとした理由がある。悪の組織で言う実力主義だ。
妹さんとファリンは階級なら主人の妹さんが上だが、実力では残念ながら自動人形のファリンが上だ。実力主義で任務を決めるのであれば、実力の高いエレミアを妹さんの救援に行かせた方がいい。
夜の一族の純血種である妹さんの才能は世界有数であると確信しているが、格闘技を始めて数ヶ月。プロの傭兵相手では厳しかったかもしれない。俺でもエレミアが居なければ、殺されていた。
ファリンは自動人形だが、オプション。多彩な戦術を用いる傭兵相手に、猪突猛進では苦心している可能性がある。手助けして隙を作ってやれば、対処出来るかもしれない。

自分の実力はよく分かっている。馬鹿正直に救援に向かう真似はせず、あくまでも奇襲を仕掛けるのみ。的確な位置取りを図っていると――


「良介様、ご無事ですか!?」
「ファリン、お前こそ無事で――どうしたんだ、その有り様は!?」

 物陰を伺っていた矢先に、物陰からひょっこり姿を見せたファリン。ノエル自慢のメイド服はズタズタになって胸が露出しており、スカートが千切れて下着がずり落ちている。
切り裂かれた痕と、爆破による延焼痕。可憐な容貌だけ無傷である点が、異様を際立たせている。小競り合いなんて生易しいものではなく、確実な死闘による負傷だった。
女の子としてあるまじき風体だが、戦場帰りの戦士に対する嘲笑は行わない。少女の世辞ではなく、戦士の評価として讃えてやる事が礼儀だった。よくやったと褒めると、嬉しそうに声を弾ませる。

「俺が戦った傭兵もナイフを用いていたが、敵は魔法か何かを使用して来たのか。それとも火薬を使った武器か?」
「聞いて下さい、良介様。傭兵団マリアージュは、悪の組織だったんです!」
「ま、まあ、怪しい組織ではあるけれど、えらく唐突だな」
「セレナ様を監視していた敵は、悪の組織が送り出した怪人達だったんです。両腕を武装化して戦刀を用い、私の襲撃を予測して襲い掛かってきました。
敵が怪人である事を認識いたしまして、私もその場でライダーに変身して対抗しました」

「ライダーのお面をつけると視界が狭くなって、逆に不利になる気がするぞ」
「女性の姿をしていても、相手は怪人。私も全力全開で対抗して撃破しましたが行動不能になった途端、なんと燃焼液に変化して自爆したんです!」


***






「……それで、ボロボロになったと?」
「はい――痛っ!?」

「自分の武勇伝をヒーロー解釈で語るな」
「うう、本当ですのに……」





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posted by リョウ at 12:42| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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