2015年06月20日

「To a you side 第九楽章 英雄ポロネーズ 第三十一話」予告編

私はiPhone6なのですが、外でコンセント無しで充電出来るやつってありますかね?(名前がわからない)>挨拶
































***



「剣士さん」
「……もしかして、この虫の事か」
「はい、監視されています」

 聖王教会の司祭との、管理プラン進捗会議。いつも通り管理対象のローゼとアギトを連れて、護衛の妹さんと一緒に聖王教会の本堂へと向かう道中での出来事。
最初は特に気にならなかったのだが、宿アグスタを出て大通りを歩き、商店街を抜けて、聖王教会が見えて来た頃にはいい加減耳障りになって来ていた。絶対に、偶然ではない。

指先に乗るほどの、小型の虫。海鳴では見られない異世界の虫が、一定の距離を保って俺達を追尾している。空飛ぶ監視カメラで見られている気分だった。

「アギト、撃ち落とせ」
「お前に言われなくてもやるよ、鬱陶しい。燃えろ――あっ!?」
「見事に、回避されましたね」
「ムカつく、こいつ!?」

 アギトが火の玉を撃つと、虫は驚くほど素早く回避する。虫の動きに感心するローゼに、アギトはますます腹を立てた。弾数を増やそうといきり立つのを、俺は止める。
一発ならともかく、町中で何発も連射したら目立ってしまう。治安維持を行う騎士団の目がないとはいえ、白旗が虫が相手でも狼藉を働いたら大義を無くしてしまう。
妹さんは俺達を追うこの虫を、監視であると断言した。虫を使って監視する術者の心当たりは、一人しかいない。

「この俊敏さ、単なる虫の動きじゃないな。遠隔操作しているとなると――お前だな、魔女」
『クスクス、ごきげんよう"あたし"』

 どういう原理で成り立っているのか、虫から声が聞こえてくる。虫が鳴いているのではなく、虫本体より発している声。虫を介しても響く、鈴鳴りの美声に余計に苛立ちが沸く。
心の奥底まで囁かれる魔女の挨拶に妹さんは緊張を強め、俺の敵には態度の悪いアギトやローゼまで強い警戒を見せている。才覚のない俺とは違い、声だけで相手の存在感が伝わってくるようだ。
あの時直接目の当たりにして気を失わずに済んだのは、奇跡に近い。自分と同一でなければ、間違いなく取り込まれていただろう。それほどまでに強く、絶対的な魔性の美を持つ少女だった。

周辺を見渡すが、この虫以外に怪しい影は一切ない。この虫にしても、攻撃の意図はなさそうだった。

「何の用か聞き出すつもりもねえ、失せろ」
『聖王教会へ向かうのね、子守なんて"あたし"の柄ではないのに」
「俺のやることに、お前に口出しされる覚えはないね」
『ええ、そうね。"あたし"達は在るがままに生きればいいもの」

 話が通じないのではない。心から通じ合えているから、会話の必要性が生じないのだ。鏡に向かって対話しても、語りかけて来るのは同じ言葉だけである。
妹さんが頷き、アギトが合図を出してくる。言われれば撃ち落とすと、彼女達は語っている。ローゼは何も言わず寄り添い、俺の盾にならんとしている。
彼女達なりに、前回の襲撃に反省と憤りを覚えているようだ。面接を装って現れた魔女、もしも彼女に害意があれば俺は殺されていたのだから。

「自分以外興味のない人間が、他人の覗き見か」
『あたしは、"自分"が可愛いもの』
「俺とお前とは違う存在だろう。だからこそ、関心を抱いているのではないのか」
『自分だからこそ、関心を持っているわ』

 すれ違ってばかりなのに意気投合する、理解不能な共感。この世に同じ人間はいないとご高説を垂れた見識者に、こいつの存在を分析してもらいたい。
男と女、剣士と魔女。血統どころか容姿まで異なっているのに、強く惹かれ合う関係。臓物に至るまで適合する存在に、俺は目を背けずにはいられなかった。
くそっ、認めてやる。俺もこいつに、強い関心を持っている。友人や家族、恋人や婚約者よりも結ばれている。性交渉なんてしたら、自慰と同じくらいハマるだろう。

奇妙な虫の向こう側で、妖艶の魔女が舌舐めずりするのが見えた。

『"インゼクト"』
「何だって……?」
『この子は、インゼクト。元来の召喚虫を、あたしが改造した自信作なのよ』
「だから何なんだ、知りたくもない」


 そう言った瞬間――虫が、消えた。


「本当に何も知りたくないのかしら、ウフフ」
「えっ――ロ、ローゼ……?」
「剣士さん、首です。ローゼさんの首元に、召喚虫が取り憑いています!」


「どうかいたしましたか、主。"あたし"はアナタの奴隷、どんなご奉仕でもいたしますわ」

 
***









改造型召喚虫、インゼクト――"機械"に寄生して、遠隔操作が行える。







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posted by リョウ at 16:28| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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