2015年05月30日

「To a you side 第九楽章 英雄ポロネーズ 第二十八話」予告編


就活や婚活に多くオリキャラが出ていますが、皆さんの御要望にもよりますがほぼ全員今回だけのキャラです>挨拶












***


 ――連日、ルーテシア・アルピーノ捜査官と三役はジェイル・スカリエッティとの事情聴取を行っている。入院中だったミゼット女史とも連絡を取り合って、密談に興じていた。
ジュエルシード事件を始めとした、一連の出来事。法の組織時空管理局に潜む内部犯の存在も含めて、事件の背後に潜む黒幕の存在は会議室の中で明らかにされていた。犯人が、発見されたのだ。
協力関係にあるとはいえ、所詮民間人の一人でしかない俺には捜査事情は教えられない。その建前を理由に、俺一人にだけ真実は知らされずにいる。仲間はずれもイジメの一種だと、言いたい。
だからといって拗ねているようではリーダーは務まらないので、アリサや三役に再三注意されていた客観的視点を持って、今の白旗の現状を分析してみよう。

白旗に対する世論の評価は、全く安定していない。聖王のゆりかご起動は聖王の降臨を意味するのと同時に、ミッドチルダ全土を揺るがした霊災の原因でもあるからだ。

聖王の降臨は予言の成就を意味しており、状況を顧みれば白旗に所属する誰かが聖王である事を意味する。聖王教会にとって聖王の存在は絶対、信者にとって神に等しい。皆が平伏す王である。
霊災は聖女の昏睡と聖王教会騎士団の全滅を意味しており、聖地を恐怖に陥れた災いそのものである。治安は壊滅状態にあり、聖地は混沌と欲望の坩堝に浸かってしまった。戦乱の始まりである。
両方の起因となった白旗の評価は、聖地の間で二分している。権力者及び強者達は蛇蝎の如く嫌っており、信者達は希望の象徴の如く讃えている。天秤は、危ういところで均衡を保っている。
となれば後は、下降する一方だろう。弱者は、強者に勝てない。世論は支配に弱く、恐怖に挫かれる。民意は容易く流されて、居場所は失われる。弱い善意では、強き悪徳には勝てない。
状況を覆すには信任を得るしかないのだが、可能性は絶望的だろう。ユーリ達の入院による戦力喪失も痛いが、何より大きな二つの信任を俺達は失ってしまったのだ。

聖王教会の聖女カリム・グラシアと、聖王教会騎士団の聖騎士――聖女は守れず、聖騎士は倒れてしまった。二人の信頼は不信に、好意は嫌悪に変わってしまっただろう。

聖女の護衛は、目標であるローゼとアギトの自由には必須。聖騎士の存在は、聖地を守る要である。白旗の目標と象徴を失った俺達には、この先相当な窮地に立たされるだろう。
なんとか聖女に弁明の機会を頂きたいが面会拒絶の一点張り、よほど嫌われたようだ。病院に連絡しても、同病院に入院する娼婦しか出ない。あいつに見舞いを喜ばれても、全く意味がない。
聖騎士はヴェロッサの口利きで何とか協力は取り付けたが、彼女は騎士団長を主と決めている。その騎士団が壊滅したのだ、信頼を失った俺への協力は今後にまで期待出来ない。

聖女と聖騎士――今こそこの二人の信頼が何より必要なのに、取り戻すのは不可能に近い。だから三役やアリサも危機感を感じており、俺に客観的分析を求めたのだ。なるほど、理解した。

となればのんきに暇を持て余していられない。治安を取り戻すには戦力の増強を、治安を維持するには権力の補強をしなければならない。就活と婚活、どちらも極めて重要な仕事だ。
就活はマイアの宿に人を呼び出し、婚活はカリーナのホテルに俺が呼び出される。俺が他人を評価し、他人が俺を評価する。一日で何度も立場が一転するが、人の上に立つのであれば必要不可欠だ。
仲介人として就活はアリサ、婚活はセレナさんが担当してくれる。面接者の紹介をアリサが行い、婚約者の紹介をセレナさんが行ってくれる。必要なのはコミュニケーション、苦手分野だ。

だが幸いにもアリサや三役のおかげで、俺は客観的分析が行えるようになった。人間を見る目も養われているだろう、相手には悪いが人間関係を構築する良い機会になりそうだ。


***







事件の真相が明らかになる表舞台の影で、俺は連日就活と婚活を行う事となった。








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posted by リョウ at 14:50| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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