2009年03月03日

ラタトスクの騎士 ヒッカリカエルの巻

ヒッカリカエル撃破>挨拶


エミル君の成長と変貌を確認しつつ、海を渡って次なる舞台へ。
かと思いきや、ロイドの無双ぷりに驚愕。
両者話し合わないゆえのすれ違いかと思いきや、本当に町を襲撃。
センチュリオン・コアの暴走が濃厚でしょうか……?
製作陣のミスリードに騙されないように必死な管理人、心が折れそうだ(つД`)
殺伐としつつあるストーリーの中で、
マルタの明るさと健気さには癒されます。
ラタトスクの正体を知るであろうテネブちゃんも良いキャラしています。
敵にならないで欲しいと切に願いつつ、住民の看病に行ってまいります。


PS:拍手にてレビューへの御意見下さった方、ありがとうございました。
調べた上で対応させて頂きました。



***

 天空より舞い降りた、テーブルクロスの怪人。湿気に曇った梅雨空の下で対峙する。
手触りの良さそうな高級の布は、よくよく見るとサイズが大きい。
頭から爪先まで完全に覆い隠しており、静止した状態だと若干引き摺っている。
正体を隠す真理はよく分かるが、動作が大きく制限されてしまう。奇妙を通り越して、滑稽だった。

「先日、街灯で俺を背後から襲ったのはお前か?」
「……」

 ――だが、相手が魔導師なら話は別。この世界の常識なんて通じない。
髪の毛の上から被るテーブルクロスで視界は閉ざされていても、相手を捕捉する術を持っているかもしれない。
魔力らしきものは感じられないが、そもそも俺は相手の気配すら捉えられない。
異世界に関する知識も殆どなく、判断材料にはならなかった。

「目的は何だ? 先月の件で俺に目をつけたのなら、見当違いも甚だしいぞ。
管理局に全て渡したからな、俺の手元には何も残っていない。普通の一般人だ」
「――」

 敢えて情報を示唆しても、否定も肯定もしない。沈黙を守り、敵としてただ在るのみ。
止まらない鼻血を唾ごと吐いて舌打ち。敵の正体がまるで掴めない。
テーブルクロスで全貌は分からないが、体格は小柄。布越しに丸みを帯びている。
巨人兵や使い魔、ミヤのような人外の存在を知っているがゆえに、余計に犯人像を絞り辛くしている。
攻撃を何時仕掛けてくるのか、ただ待ち構えているのも面倒だ。地の利も正当性もこちらにある。
――犯罪者が堂々と住めない世の中なのだと、教えてやる。

「御近所のみなさーん、通り魔でーす! 誰か、警察を呼んで下さーい!!」
「!?」

 上空からの奇襲には驚かされたが、仕留められなかった時点でお前の負けだ。
鼻を蹴られた借りはあるが、一対一にこだわる必要はない。退院したばかりの弱った身体で、通り魔なんぞと戦うのは御免だ。
路上での殺し合い――正直血は騒ぐが、闘志は白衣の天使に制限されている。

"怪我が治るまで、絶対に剣を持ってはいけません。私が預かります"

 美人女医の厳しい御決まり事が、相手を殴る拳を優しく緩める。
万が一約束を違えれば、俺の血を浴びた"物干し竿"を捨ててしまうかもしれない。それは困る。
ぐうう、何度も約束を破った俺が悪いのだが――通り魔に襲われた場合は例外にして頂きたい。
周囲一帯に助けを呼びながら、俺は逃走。人の目がある場所まで避難する。
体力は衰えているが、足の早さには自信がある。此処は住宅街の一画、障害物も多い。
魔法への警戒も怠らない。今の俺に隙はない。油断も絶対にしな――

「――うおっ!?」

***




敵意も殺意も何もなく――怪人は、無感情に人を殺す。




→私のHP





DMM10周年記念で、今だけたった「1000円」――って1000円だとΣ(゚Д゚)
フィリス先生やノエルさんに逢える一品です、懐かしい(つД`)
posted by リョウ at 21:35| 大阪 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック