2008年11月25日

To a you side 外伝6 孤独の剣士の孤独な一日(羽子板編)予告編

「ミッドチルダ最弱」でググってみると>挨拶


***


「この羽子板は新規開発した魔方陣が組み込まれた特別製、腕力に加えて魔力による制御を可能とします。
ナナシちゃんは魔法が使えるのかな?」
「……魔法学校で基礎を学んでいますが……凡人ですので、まだそれほどは」
「充分です。魔力はあくまで一要素、勝敗を決める決定打にはなりません。誰でも気軽に楽しめる遊びです。
このハンサムなおにーさんもGランクの魔導師、御安心あれ」
「えっ、魔導師ランクにGなんて――ごめんなさい」

 我が身を語る男に哀愁を感じたのか、冷静な表情に僅かな憐憫を浮かべて少女は謝罪する。
保有資質や魔力量の多寡で決定される魔法使いの順位、11の魔導師ランク。
各々が望む戦術や戦略で多少の差異はあるが、ランクが上位の魔導師は一流とされる。
ならば最上位の魔導師が地上最強なのかと言うと、そうでもなかったりするのが世の中の難しいところだ。

SSS――次元世界を管理する時空管理局が定めた、神話級の魔導師ランク。

150年以上の歴史を経て、今だ誰にも与えられていない王の座だ。
優秀な魔導師揃いの時空管理局でも、AAAランク以上の魔導師は全体の5%にすら満たない。
最強の魔導師なんて時代時代で誰かが勝手に祭り上げられるだけで、実質は不明のまま。
混沌とする弱肉強食の中で、皮肉にも次元世界で一番弱い魔導師が先に判明された。

人々の誰もが認める『ミッドチルダ最弱の魔導師』。

最強を決めるのは難しい、この世の誰もが一度は望む夢だから。
最弱を決めるのは容易い――この世で最も価値のない称号だから。
認めたくはない、自分の弱さを。凡人である自分、誰が夢見るというのか。
かくして人々は喜んでその席を譲り、
今や公然となった12番目『Gランク』を唯一与えられた魔導師が誕生したのである。

――すげえ、すげえぜおっかさん。物語っぽく演出したのに、まったくカッコよく聞こえないぜ。

表彰状まで送った地上部隊最高責任者殿の満面の笑顔を、俺は生涯忘れない。
「ちょっと」迷惑かけたというだけで、正義の組織がこんなイジメをしていいのだろうか!
時空管理局や聖王教会だけではない、民間人に至るまで知られているんだぞ。ニュースにまでなったわ!

観衆から「ガンバレー!」「私達は味方よー!」
「その内いい事あるさ!」「愛してるっす!」など等応援が飛んでくる。

うう、目から汗が止まらないぜ……

***


最強が憧れる、最弱の魔導師。そんな貴方に、私は――



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posted by リョウ at 00:15| 大阪 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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